研究紹介

自分の声

| 投稿者: 機械工学科

機械工学科ブログをご覧になっている皆さんこんにちは。
材料グリーンプロセス(古井・加藤)研究室に所属している、機械工学科4年生の浅見聡志です。 
今年度から、私が所属している材料グリーンプロセス研究室では金属、CMC(セラミックス繊維強化セラミックス複合材料)グループに加え、新しく音響グループができました。
音響グループのメンバーは加藤太朗先生を筆頭に私を含め2人の学生が所属しています。
音響グループの研究内容は、騒音のマスキングによる快適性向上や超磁歪アクチュエータを用いた小型モビリティ搭載用アクティブノイズコントロールシステムの開発などです。
加藤先生について深く知りたい方は今年420日のブログを読んでみてください。

工学部で履修できる講義の中で音響学を中心とした音に関して学ぶ科目はありません。
つまり、材料グリーンプロセス研究室に入って初めて学ぶことが多く、私も知らないことばかりです。
現在は書籍や論文を読んで知識や見聞を広げ、加藤先生の解説を聞く日々が続いています。
私のブログでは、身近な音に関する「自分の声」について話したいと思います。

皆さんは自分の声を聞いたことがありますか?
発表練習での録音やインスタグラムに投稿した動画にある自分の声を聞き、ショックや違和感を抱いた人は多いと思います。
思っているより自分の声が高くこもったように聞こえますよね。
結論を言ってしまうと、それは録音した自分の声が他人に聞こえている音です。
自分だけが自分の本当の声を聴くことが出来ていないなんて少し不思議に思いますよね。
その原因は骨髄音にあります。
骨髄音とは発声した際の声帯震動が頭蓋骨を通し直接的に内耳へ伝えられ、骨伝導する際に高い音が削られてしまうため、結果として低い音が強調されて聞こえてしまう音のことです。
録音された自分の声を聴き、嫌になることもあると思いますが、変な声に聞こえるのは認識の違いなので、実際は変でも何でもないのです。

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(引用:骨伝導とは? その仕組みと音質、安全性について

 

 

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皆さんこんにちは,工学部機械工学科講師の禹です.

| 投稿者: 機械工学科

は2022年から機械工学科で「ヒューマンセントリックモビリティ研究室」の運営をはじめました.ヒューマンセントリックは人間が中心,人間が主体であるとの意味を持つ英語です.意味通りに人間が中心となっているモビリティシステムについて研究して行きたいと考えています.

 

・ヒューマンセントリックモビリティ研究室の紹介

 モビリティに関する技術は移動に関する技術のみならず,モビリティサービス・人工知能・ロボット関連技術・IoT・IoE・5G技術などが応用される現代技術を集約したものです.本研究室ではSociety 5.0時代を向けた人間が安全・安心して生活できる人間中心社会を目指して,モビリティシステムの開発,それと関連するロボット応用技術,AI,IoTといった研究開発を行っていきます.特にヒューマンセントリック,つまり人間を中心に考えて移動に関するモビリティ操作性,乗り心地の検討,インタラクティブなモビリティインタフェースの開発など,人に優しいモビリティシステムを目指しています.これらの技術はモビリティ産業への応用のみならず,人間と共存するために他の技術と幅広く結びつけ,人に役に立つものを作り出すことも可能な技術です.図1は禹講師が今まで携わった研究開発システムの例です.すべてのシステムはスマートデバイスとつながることが可能となり,皆さんが過ごしている環境の中でいかにシームレスな支援が行われるようにするか考慮されています.

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図1 人に優しい人間システムの例

 

 

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“新しい”ヒューマンメカトロニクス研究室の紹介

| 投稿者: 機械工学科

皆さんこんにちは,機械工学科講師の上野です.

私は2015年に東京工科大学に着任し,2021年度まで「助教」として本学の教育・研究に携わってきましたが,この度2022年度から「講師」となりました.
役職が変わっただけではありますが,これまでとの大きな違いは,私が研究室を運営していくことになったということです.
これまでは,2021年度にご退官された松尾教授の研究室で,所属学生の研究活動の支援を行ってきました.
2022年度からは,私が研究室の代表として所属する学生の研究活動を指導していくことになります.

私の研究室名は「ヒューマンメカトロニクス研究室」です.
ご存知の方もいるかもしれませんが,この名前は松尾教授の研究室名から引き継がせてもらいました.
以降では,「ヒューマンメカトロニクス研究室」ではどのような研究をするのかを簡単に説明し,現在の研究室の状況を報告したいと思います.

まずは研究内容についてですが,その前にヒューマンメカトロニクスという言葉について.
「ヒューマン」は人のことです.
「メカトロニクス」という言葉は,もしかしたら初めて聞く人がいるかもしれません.
メカトロニクスは,「メカニズム(機械工学)」と「エレクトロニクス(電子工学)」を組み合わせた言葉で,安川電機が提唱しました.
今では広く知られる言葉となり,世界中で通じるようになっています.
またメカトロニクスが含む分野も,技術の発展に伴い,その語源の機械工学と電子工学だけでなく,情報工学や制御工学なども含まれるようになっています.

ヒューマンメカトロニクス研究室では,「人」と「メカトロシステム」が絡むものが研究対象になります.
主な研究を以下に示します.
・「人」の移動を支援するための移動機構
・「人」の身体的負担を軽減するためのパワーアシストシステム
・パワーアシストにおける衝突回避・位置決め等操作「者」支援システム
・表面筋電位を用いた「人」の特性解析と応用

 

Photo_20220418084601図1 研究室紹介画像

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はじめまして加藤太朗です。

| 投稿者: 機械工学科

皆様、はじめまして。

この度、4月から機械工学科の助手として着任した、加藤太朗(かとうたろう)と申します。とても覚えやすい名前だと思いますので、是非とも顔も覚えてもらえると嬉しいです。今回、初めて機械工学科公式ブログに投稿させて頂きます。ここでは、私自身の学生時代の研究やこれまでの経験について、紹介させて頂きます。

私は、神奈川県川崎市で生まれ、小学2年生から横浜で育ちました。小学生の頃から生粋の野球少年で、当時は『プロ野球選手になれる』と本気で思っていました。(まさか25年後に大学の教員になるとは全く想像していませんでした。)教員になった今でも野球が好きで、特に大谷翔平選手の大ファンです。このブログを読んだ野球好きの方、是非とも野球談議をしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

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図1 趣味の野球(バッターが私です)

 

 

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昆虫飛翔の世界を覗く

| 投稿者: 機械工学科

機械工学科ブログをご覧になっている皆さん

こんにちは,野田です.
私の初めての投稿ということもありまして,「昆虫飛翔」の研究について紹介します.
特に工学部を志望して本ブログをご覧になっている高校生の皆さんには,「昆虫」と「工学」,馴染みがなさそうに見えますが,この関係がぼんやり分かる程度にお付き合いいただければと思います.

まずタイトルに違和感を感じた人がいるかもしれません.
それは,「昆虫飛行」ではなく,「昆虫飛翔」の部分ではないでしょうか.
これは,飛行機の様な動かない,固定された翼では飛行,これらと区別する意味でも羽ばたく翅を使って飛んでいることを飛翔としているためです.

またまた違和感を感じた人がいるかもしれません.
それは,「羽ばたく」ではなく,「羽ばたく」の部分ではないでしょうか.
簡単に言うと,背骨のある鳥に対して,背骨のない昆虫に対してといった言葉を使って区別をしています.
またまたまた...と続けていきたい所ですが,面白みに欠けるので言葉の紹介はここまでとします.

さっそくですが,なるべくポップなイラストの馴染みのある昆虫を並べてみました. 

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図1 馴染みのある昆虫

 

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7月18日 オープンキャンパス バーチャルリアリティ(VR)体験の実施報告

| 投稿者: 機械工学科

皆さんこんにちは。
感性応用開発研究室 (高橋研究室)に所属している、機械工学科4年生の峯野湧です。
7月18日に行われたオープンキャンパスでは、たくさんの高校生と保護者の方々にご来場いただきました。感性応用開発研究室ではバーチャルリアリティ(VR)体験と、力覚デバイスを用いたフォースフィードバックの体験していただきました。ここでは私が担当したVR体験について、報告いたします。

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国際学会”LPM2021”で受賞しました!

| 投稿者: 機械工学科

皆さんこんにちは,東京工科大学大学院工学研究科サステイナブル工学専攻修士1年 光・エネルギー(大久保)研究室所属の中尾根です.

 

68日~11日にオンラインで開催されたThe 22nd International Symposium on Laser Precision Microfabrication (LPM2021) という国際学会に参加しました.

 

私は ”Development of the AI for estimating laser power from temperature distribution” と題し,レーザによって加熱された試験片の温度結果からレーザ照射条件のうちの最も基本的なパラメータであるレーザパワーを推定するAIを開発したことについて発表を行いました.また,Outstanding Student Paper Award (Short Oral Presentation) を受賞しました.

 

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苦手な英語で発表資料や発表原稿を作るのも,発表練習をするのも想像以上に苦労しましたが,思い切って挑戦してみて良かったです.

大学生活のスタートダッシュ!

| 投稿者: 機械工学科

皆さんこんにちは。
材料グリーンプロセス研究室に所属している、機械工学科4年生の石川千尋です。
まず初めに、東京工科大学へ入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
2021年度が始まり早1ヶ月が経ちますがいかがお過ごしでしょうか。
このブログでは研究活動をメインにして、スタートダッシュに不安が残る新入生の皆さんへ、背中を押すようなメッセージを伝えられたらと思います。

私が所属する材料グリーンプロセス研究室では、今年度の研究室活動のモットーとして「私たちの連携...密です。」を決めました。
コロナ禍の影響で例年行っている歓迎会が出来ませんでしたが、この状況下だからこそ古井光明先生やメンバーと連携し、互いに切磋琢磨しながら、親密な、また心密な研究室生活を送れたらと思っています。


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応用物理学会で発表しました!

| 投稿者: 機械工学科

みなさん、こんにちは。東京工科大学工学部機械工学科4光・エネルギー(大久保)研究室所属の亀田です。
313日~19日にオンラインで開催された68回応用物理学会春季学術講演会に参加しました。

本学会で私は、Elective Laser Thermoregulation法による加熱試験のための引張試験機の開発」と題した発表を行いました。これは本研究室で開発中のレーザーを用いた世界初の手法に使用する引張試験装置の開発成果になります。

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大学院フェスティバルを通じて視野を広げよう

| 投稿者: 機械工学科

 皆さんこんにちは.材料グリーンプロセス研究室に所属する,機械工学科3年生の石川千尋と齋藤良平です.今回私達が紹介するのは,10月17日(土)に行われた東京工科大学工学研究科の大学院フェスティバル2020です.今年度は初めてオンライン形式で開催され,感染症対策を行いながら先生方や大学院生である先輩方の貴重なお話しを聞くことができました.

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