« なぜ材料グリーンプロセス研究室なのか  ―古井先生・加藤先生のニーズと私のシーズのマッチング― | トップページ

ヤーサスギリシャ!院生二人のギリギリギリシャ出張記 ~in COLA2024~

| 投稿者: 機械工学科

ヤーサス(ειά σας)!こんにちは!

光・エネルギー研究室に所属している修士1年の宇井と河原崎です.

 

先日,ギリシャ・クレタ島にて開催された The 17th International Conference On Laser Ablation (COLA2024)で研究発表を行いました.

 

まずは,河原崎がメインイベントの研究発表の様子についてご紹介いたします!

 

  1. 学会発表

「レーザ加熱」という研究テーマではLaser Ablationしないのですが(笑),二人とも口頭発表に選んでいただき,このような大舞台で発表することができました.

本研究室では,レーザを高速で動かしながら材料に照射し,塗り絵のようにして1000℃以上に温めるシステムの研究を行っています.このシステムではレーザの走査経路によって加熱面の温度が変わるため,どのように走査すればよいかが課題です.そこで,宇井は,”Investigation of an AI to suggest scanning paths for uniform temperature distribution in the selective laser thermoregulation method” と題して走査パスを提案するAIの開発について発表を行いました.

Fig1_20241215180301

1 学会発表(宇井)

 

一方で,私は加熱対象の温度分布を計測し,その温度の低い所に優先的にレーザを照射するフィードバックシステムの開発を行っています.そこで,”Development of feedback system for uniform temperature distribution in the selective laser thermoregulation system”と題して発表を行いました.

Fig2_20241215180401  図 2 学会発表(河原崎)

 

私は,色々な場所に行ったり人前で発表したり,そういった経験をできる場には積極的に挑戦しようと決めており,今回の学会も「英語は苦手だけどこれも経験」と思って参加を決めました.そしてやはり様々な経験を得ることができたのですが,その中で今後活かさなければならない重要な失敗の経験を得ることができました.それは,学会の質疑応答で聞かれた内容が理解できず,「下手なことを聞き返すくらいなら」と聞き返すことを諦めようとしたことです.今思えば建設的な議論のために質問していただいたにもかかわらず,かっこつけようとして非常に不誠実な態度を取ろうとしていたと思います.この失敗を糧にして,来年参加しようと考えている国際学会,ひいては日々の生活で誠実な行動を心がけていきたいと思います!

 

  1. 食事

海外に行く最大の楽しみの一つと言ってもいいのが食事です.クレタ島はエーゲ海に面していることもあり,新鮮な海産物を使った美味しい料理がたくさんありました.ですが,それらの料理を差し置いて最もおいしかった料理(?)がギリシャヨーグルトとそれにかけるハチミツです.どちらも日本で食べられる味とは違った美味しさがあり,私も宇井も毎朝食欠かさず食べていました!

Fig3_20241215180401

3 ギリシャヨーグルト

 

ここからは宇井にバトンタッチして説明してもらいましょう!

 

 

はい!ここからは河原崎に代わり宇井がエクスカーションやウェルカムディナー,そして学会がお休みの休日にどこを観光したかについて紹介します!

 

  1. Excursion

まずは,エクスカーションから紹介します!

長い期間行う国際会議では,真ん中あたりの日に午前中に会議をした後に,午後には現地の歴史的建造物等を見学に行く機会が設けられている場合があり,それをエクスカーションと言います.

エクスカーションではエルンダという場所に存在するスピナロンガ島という島に行ってきました!

Fig4_20241215180601

4  スピナロンガ島

 

港から船に乗り島に着くとそこには要塞の跡地のような光景が広がっていました.

それもそのはず,ガイドさんの解説によるとこのスピナロンガ島はクレタ島がオスマン帝国に陥落されてからもヴェネツィア共和国が古代アクロポリス人の遺跡に強固な砦を築き約半世紀にわたり死守し続けた島なのだそうです.

Fig5_20241215180601

5スピナロンガ島の建物

その後19世紀ごろからハンセン病患者のコロニーとして多くの患者が隔離されて壊れた洞窟や砦などで生活していたのだそうですが,教師や高校を出た患者たちを中心として教会や劇場なんかも建設されていたのだそうです.だからなのか砦と比べて少し近代的な建物も存在していました.

 

続いてウェルカムレセプションについて紹介します!

国際会議では,初日の夜に軽食を取りながら参加者同士で歓談する機会としてウェルカムレセプションというイベントがある場合があります.

ウェルカムレセプションはクレタマリスリゾートという海沿いの高級ホテルのレストランを貸し切ったバイキング立食形式でした!

Fig6_20241215180701

6ウェルカムレセプションの会場

Fig7_20241215180701

7会場で提供された食事(食べかけ)

 

 

  1. ギリシャの休日

学会がお休みのギリシャの休日について紹介いたします!

休日は,宿泊していたホテルから30分ほどバスで移動したクレタ島の中心街のイラクリオンまで行ってきました.

まずはイラクリオンのバス停の近くにあったイラクリオン古代博物館に行ってきました!

イラクリオン古代博物館にはクノッソス宮殿から発掘されたミノア文明やそれ以前のキクラデス文明や後のローマ時代の出土品のオリジナルが展示されている博物館です.

なかでも有名なのは「青の貴婦人たち」と呼ばれる壁画ですね!

この壁画はクレタ島のクノッソス宮殿から発掘された断片的な壁画ですが,それでも装飾品に身を包んだ女性の様子から当時の人々がどれだけ豊かだったか伺えますね.

Fig8_20241215180701

8青い貴婦人@イラクリオン古代博物館

 

そのあとは,レストランでお昼ご飯を食べました!

私は「ビッグバーガーセット」を,河原崎は「セクシーボロネーゼ」なるパスタを注文しました笑

Fig9

9ビッグバーガーセット(手前)&セクシーボロネーゼ()

 

注文の料理が届いてびっくり!まさか握りこぶしより大きなハンバーガーがとどくとは

ビッグマ〇クと比較にならないボリュームのハンバーガーに大満足した一日でした!

ちなみに,せっかくクレタ島に来たのでラビリンス伝説の舞台になったクノッソス宮殿にも行ってきました!

なんでも修復しすぎたせいで世界遺産に登録されそびれた悲しい観光名所なんだとか

Fig10

10クノッソス宮殿

Fig11

11クノッソス宮殿ではしゃぐ河原崎

 

  1. OMAKE

ギリシャ出国日の朝に撮影したクレタ島の様子を紹介します!

出国日の朝,「せっかく海沿いのホテルに泊まっているから散歩に行こう!」と河原崎を誘って日の出前の港に繰り出しました.

Fig12

12日の出の港

 

港で日の出を見てから港に沿ってブラブラ歩きながらにぎわっていた夜の景色とちがう静かな街並みに清々しさを感じ,1週間を過ごしたクレタ島の街並みを目に焼き付けました.

Fig13

13夜のクレタ島

Fig14

14早朝のクレタ島

 

最後に,私たちにとって初めての国,初めての文化,初めての景色,初めての国際学会と初めてばかりの国際学会でした.こうして海外に繰り出して実際に目で見た景色,聞いた音は研究室にこもっていては経験のできないもので,現地のあいさつの仕方に始まり英語での学術発表の仕方まで多くのことを学びました.

 

最後まで読んでくださった皆様,
サセファリスト!(Σας ευχαριστώ)!ありがとうございました!

 

« なぜ材料グリーンプロセス研究室なのか  ―古井先生・加藤先生のニーズと私のシーズのマッチング― | トップページ

学会等」カテゴリの記事