韓国で開催されたIFSA2023に参加してきました
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皆さん 안녕하세요(こんにちは)!
ヒューマンセントリックモビリティ(禹)研究室に所属しています、機械工学科4年の松本 千冬です。
先日、韓国の大邱(テグ)で8月20月から23日まで開催されたThe 20th World Congress of the International Fuzzy Systems Association (IFSA2023)で研究発表を行いました。日程としては、19日から25日まで6泊7日の長い旅路でした。
学会に参加するまでに、論文を3月頃から書き始め、4月に提出し、その後Reviewが返却され修正、最終版の投稿や発表のためのスライド、原稿作りなどを含めて、約半年もの長い時間を要しました。そんな長い時間を要して参加した学会での経験や雰囲気などを皆さんに共有したいと思います。
図1. IFSAの看板前で一枚
それでは、まずメインイベントの学会について話そうと思います。
学会初日は、Welcome Reception(懇親会)のみでした。禹先生は挨拶回りをしており、その間、自分は韓国の先生のご厚意により、韓国の学生と交流する機会を設けていただきました。自分は英語が得意ではなく、あまり会話はできませんでしたが、それでも海外の学生と交流を深め、また英語で会話するなど、国際学会ならではの貴重な経験ができました。
図2. Welcome Receptionの会場
学会の2日目から発表が始まり、この日は私自身の発表はありませんでしたので、他の人の発表を聞くことができる日でした。テーマごとに部屋が2つに分かれており、さらに時間によってもテーマが変わるため、パンフレットに書かれているアブストラクトやテーマを参考にして、2つの部屋を行き来しながら1日を過ごしました。発表は英語で行われ、理解に苦労しましたが、スライドの図や翻訳機を活用して何とか理解しようと努力しました。
そして学会3日目、ついに自分の出番です。自分は「Development of a User-friendly Interface for a Smart Home System based on IoT Technology」というジェスチャとスマートフォンを用いたIoTシステムに関する発表を行いました。発表自体は2~3週間程前から練習をしていたため、何とかなりましたが、その後の質疑応答では、ジェスチャの種類について、ジェスチャを認識するためのカメラとその位置や認識率について、質問を頂きました。聞かれている内容は難しくなくとも、やはり緊張などから聞き取れないことが多く、また、理解しても言葉が出てこず、苦戦しました。そのため、禹先生の助けを何度か借りることがありました。
図3. 発表の様子
また、3日目の終わりには、Banquet(宴会)がありました。このBanquetでは、豪華な食事と共に、学会の主催者の話や表彰式など学会の締めとなる催し物が行われました。このとき、自分の隣にはWelcome Receptionで話した韓国の学生が座り、発表の出来や料理についてなど、初日に比べ、緊張が無くなっていたのか、会話の量が増え、結果として、一緒に写真を撮影して、メールアドレスを交換しました。
図4. Banquetの様子
さて、国際学会に参加するということは、何も発表だけではありません。その土地を見て回って、異なる文化に触れるのも勉強の1つだと思います。なので、ここからは大邱を見て回った話をしたいと思います。
まず、大邱は韓国の「第3の都市」で、釜山の北西方面の離れた位置しています。私が滞在したエリアは、大邱で一番の繁華街である「東城路(トンソンロ)」に近接しており、特に若い人々で賑わっていました。この地域は、飲食店が多く点在しており、実際、先生と一緒に何度か東城路で食事を楽しんだこともありました。勇気が出なくて1人では1回も行きませんでしたが…
図5. 東城路の街並み
また、大邱の北に位置する「Donghwasa」というお寺を訪れました。Donghwasaは新羅時代に建てられた歴史あるお寺で、日本の寺院とは異なり、非常に鮮やかで美しいものでした。
さらに、Gatbawi Rockという石像も見に行きました。Gatbawi Rockを見るには1365段の階段を登る必要があり、登る途中、ひたすら息を切らせながら頂上を目指しました。登った先にあるGatbawi Rockは一度だけ願いをかなえてくれると言われているため、自分も就活がうまくいくように祈りを捧げてきました。日本語で祈っても叶えてくれるか分かりませんが…
図6. Gatwabi-Rock
そして、6日目には大邱大学校(Daegu University)の教授のご厚意により、大学見学させていただきました。大邱大学は総合大学ということでとても広く、八王子キャンパスの約7倍もあります。そのため、校内の移動手段として電動スクーターが校門でレンタルできるほか、校内には路線バスが運行していたりと、その広さが分かると思います。
時間の都合により、すべての施設を詳細に見学することは出来ませんでしたが、自動運転の走行試験場や共同研究している企業のオフィスなど、本学には無いものを見ることが出来ました。
図7. 大邱大学校の校門(めちゃくちゃデカい)
ちなみに、大邱に滞在中、基本的に移動手段はバスでしたが、そのバスの運賃は驚くほど安く、始点から終点まで行っても120円、特急バスでも160円という価格で、乗り換えるとその後のバス代は無料という訳分からない安さです。ちなみに、乗り換え先が電車でも適用されるらしいです…。
また、コンビニの価格も非常にお得で、例えば500円ほどのレトルト食品を2つ買うと1つ無料、カップ麺を購入すると水がついてくるなど、こちらも訳分からない安さです。
この1週間、「もっと英語を勉強して行けば…」や「積極的に声を掛ければ…」など後悔もありますが、韓国や大邱の歴史、文化を学びつつ、国際学会の経験というとても有意義な時間を過ごせました。
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