“新しい”ヒューマンメカトロニクス研究室の紹介
| 固定リンク 投稿者: 機械工学科
皆さんこんにちは,機械工学科講師の上野です.
私は2015年に東京工科大学に着任し,2021年度まで「助教」として本学の教育・研究に携わってきましたが,この度2022年度から「講師」となりました.
役職が変わっただけではありますが,これまでとの大きな違いは,私が研究室を運営していくことになったということです.
これまでは,2021年度にご退官された松尾教授の研究室で,所属学生の研究活動の支援を行ってきました.
2022年度からは,私が研究室の代表として所属する学生の研究活動を指導していくことになります.
私の研究室名は「ヒューマンメカトロニクス研究室」です.
ご存知の方もいるかもしれませんが,この名前は松尾教授の研究室名から引き継がせてもらいました.
以降では,「ヒューマンメカトロニクス研究室」ではどのような研究をするのかを簡単に説明し,現在の研究室の状況を報告したいと思います.
まずは研究内容についてですが,その前にヒューマンメカトロニクスという言葉について.
「ヒューマン」は人のことです.
「メカトロニクス」という言葉は,もしかしたら初めて聞く人がいるかもしれません.
メカトロニクスは,「メカニズム(機械工学)」と「エレクトロニクス(電子工学)」を組み合わせた言葉で,安川電機が提唱しました.
今では広く知られる言葉となり,世界中で通じるようになっています.
またメカトロニクスが含む分野も,技術の発展に伴い,その語源の機械工学と電子工学だけでなく,情報工学や制御工学なども含まれるようになっています.
ヒューマンメカトロニクス研究室では,「人」と「メカトロシステム」が絡むものが研究対象になります.
主な研究を以下に示します.
・「人」の移動を支援するための移動機構
・「人」の身体的負担を軽減するためのパワーアシストシステム
・パワーアシストにおける衝突回避・位置決め等操作「者」支援システム
・表面筋電位を用いた「人」の特性解析と応用
いずれの研究も,研究を進めることで,対象となる「人」が幸せになれるような研究テーマとすることを心がけています.
余談ですが,私が博士課程に進学するときに,担任だったメキシコ人のラファエル・バトレス先生から,「君の研究は誰かを幸せにしますか?工学は人のためにあります.だから君は研究をするときに,具体的な誰かを思い浮かべて,その人を幸せにすることを心がけてほしい」と言われました.愛にあふれた先生のこの言葉を今でも大事にしています.
研究についてはこれくらいにして,次に,現在の研究室の現在の状況についてです.
研究室を引き継いだ時には,下図のように多くのものがあふれていました.
図2 改修前の研究室の様子
また床のパネルは剥がれており,場所によってはボロボロな状態だったので,これを一新して,さらに下図のように,カーペットパネルを敷き詰めました!
図3 改修後の研究室の様子
ちょっといいオフィス感が出ていますかね?
ここにあとは,ソファーやテーブル,コーヒーメーカーなどを置いていきたいと思っています(以下はイメージ図です(homestylerで作成)).
図4 研究室談話スペースのイメージ図
研究をしていると,うまくいかないことも多く出てきます.
そんな時に一息つける場所があるのが大事だと思っています.
普段は個人の机で作業を行い,疲れてきたら休息をとる,そしてまた研究活動に励む,を繰り返して研究を進めていき1日が終わり,次の日も早く研究室に行って研究を進めたい!と思うようになるといいなと思っています.
(本当は娯楽用にテーブルサッカーを置きたいのですが,場所を取るのでしばらくは様子を見たいと思います)
本学学生の方も,休憩したいな,と思ったらぜひコーヒーでも飲みにヒューマンメカトロニクス研究室に来てください(コーヒーは有料です).
研究室のWebページも作成したので,興味がある人はのぞいてみてください.
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