卒業研究で学んだ社会でも役立つふたつのこと
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みなさん、こんにちは。
材料グリーンプロセス研究室(古井研究室)に所属している、機械工学科4年生の村田耕朔です。
先日、大学生の集大成である卒業論文の執筆と発表を終えました。
とても忙しかった1年でしたが、大学4年間の中で最もよく考えて自主的に行動し、一番充実した学年となりました。
そこで私のブログでは、卒業研究を通して学んだ社会人になっても重要だと思う
・話し方・聞き方
・計画性
の2点についてお話しします。
話し方・聞き方
話し方・聞き方が大切だと思ったのは、研究室内で情報の共有などを行う時です。
私の卒業研究は、インプラント材料として用いられるマグネシウム合金の疑似生体液中での腐食挙動を明らかにするテーマでした。
材料グリーンプロセス研究室では、様々な材料に関する研究を行う過程で、材料の観察・解析や評価の際には、種々の実験機材を使うことが多くあります。
それらの操作方法や注意事項がわからない時は、研究室のメンバーに尋ねなければなりません。
そこで、重要となってくるのが話し方・聞き方です。
自分が言いたいことをどのように伝えれば研究室のメンバーに気持ちよく受け取ってもらえるのか、研究室のメンバーが自分にどの様なことを伝えたいのかを日頃から考えながら研究室生活をしていました。
良い話し方・聞き方を通じて相談ができるようになると、実験のコツをメンバー全員で共有できるようになりました。
自分で考えて問題点を解決することも大切ですが、考えた結果を古井先生や研究室のメンバーに相談することによって、より良い結果を、しかも早く導き出せるようになりました。
加えて、質問の仕方も大切だと思いました。
自分が質問したい内容と自分の考えを的確に伝えることができれば、問題のスムーズな解決につなげることができると思うからです。
円滑なコミュニケーションのベースとなる話し方・聞き方は、社会人としても重要なスキルですので、研究室生活の中で学び・実践することができたのは本当に良かったと思っています。
計画性
計画性が大切だと思ったのは、日々卒業研究を行っていた時です。
卒業研究は新規性のあるテーマを自ら決め、1年間にわたって実験・解析を行い、それらによって得られた知見を最終的に卒業論文にまとめます。
3年生までの実験のレポートや講義の課題などとは違い、いつどの実験を行うかを自分で決めるため、様々な誘惑に負けずに進めていかなくてはなりません。
私は誘惑に弱いので、月の目標を定めその目標を達成するために週の予定を決めていきました。
実験は一人でできるものもあれば、研究室のメンバーと協力して行わなければならないものもあるため、メンバーとコミュニケーションをとりながら予定を合わせる必要があります。
実験がうまくいかず、再度実験を行わなければならないケースもありました。
自分では問題がない計画だと思っていても、想定通りにならないことが多くあり、ゆとりを持った計画性が大切だと気付くことができました。
計画性は社会人になっても活かされると考えられるので、学生時代に身をもって学ぶことができたのはとても良かったと思います。
大学の4年間は学修や卒業研究はもちろんのこと、社会で役立つ様々なことを学ぶことができるチャンスです。
みなさんも自分自身でこれから何が必要なのかを考えて行動すると、私のように将来へとつながる能力が得られると思います。
学びや気付きが多い、充実した大学生活を送りましょう。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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