大学院フェスティバル 〜大学院って何だろう?〜
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みなさんはじめまして.
機械工学科材料グリーンプロセス研究室3年生の岡崎颯太です.
11月13日(土)に東京工科大学の大学院フェスティバル2021が開催されました.
今回で3回目となる大学院フェスティバルは,新型コロナウィルスの影響で昨年に引き続きオンライン(Zoom)で開催されました.
そもそもみなさんは大学院フェスティバルをご存じでしょうか.
大学院フェスティバルとは,工学研究科サステイナブル工学専攻に所属する大学院生が自身の研究内容や大学院での生活について紹介するイベントであり,「大学院生が輝ける場所」として開催されています.
大学院進学に悩んでいる方や,どのような場所か知りたい方にはぴったりのイベントです.
私は大学院に進学する予定で,今回大学院フェスティバルに初めて参加したので,その様子をレポートしていきたいと思います.
開会のあいさつの後は,大阪大学接合科学研究所の佐藤雄二先生による「可能性を広げる大学院進学」,京都大学化学研究所の高谷光先生の「大学院で学ぶ「フラフラ」のススメ」というタイトルで基調講演がありました.
お二人からは自身の研究内容について触れつつ,大学院でどんなことができるか,大学院進学のメリット,大学院へ進学した理由などについての講演がありました.
特に印象に残っているのは佐藤先生の「資源がない日本はものづくりで稼いでいる」という言葉です.
資源のない日本において,ものづくりは大切な分野であり,そのものづくりは工学によって行われているとのことでした.
また,高谷先生の「大学院はフラフラしてもいい場所」という言葉も印象に残っています.
「とりあえず進学してみる」こともできる場所が大学院であり,研究活動の中で好きな分野や向いている分野を探していくことができる場所であるとのことでした.
また,他人と一緒に研究を進めたり,同じ空間で長い時間を過ごしたりする経験は,社会に出た後も役に立つものであるとおっしゃっていました.
次に口頭発表が行われました.
今回は学部生や東京工科大学と連携している都立多摩科学技術高校の生徒からの研究発表もあり,大学院生の発表と合わせて計56件の口頭発表が6会場に分かれて行われました.
好きな会場で聴講することができたのですが,所属する材料グリーンプロセス研究室の先輩が発表される会場で聴講しました.
様々なテーマの発表がありましたが,通常の学会・研究会と異なるのは,大学院進学や大学院での生活について触れた発表も数多くあったことです.
「国家プロジェクトに関わる実験ができる」,「卒業研究の時間が短く,イメージと現実が異なっていた」,「今のまま就職してよいか不安だ」など様々な理由で大学院へ進学した人がいました.
また,大学院の講義やTA(ティーチングアシスタント)に関する発表もありました.
口頭発表の後はパネルディスカッションが行われました.
テーマは「大学教員を目指したきっかけ~僕らの大学院生生活~」で,機械工学科の大久保友雅先生をコーディネーターとして,工学部の若手の先生方[禹珍碩先生(機械工学科)・美井野優先生(電気電子工学科)・入谷康平先生(応用化学科)]によるスライドを用いたディスカッションが行われました.
留学や海外での研究発表,その合間の楽しい思い出など,口頭発表の真面目な雰囲気から打って変わって気楽なムードの中で様々なお話しを聞くことができました.
最後に表彰式と閉会の言葉がありました.
表彰式では,優秀で今後の発展が期待できる研究に贈られる研究奨励賞(9件,14名),良い質問をしたBest Question Award(6件,6名),大学院活動について素晴らしい発表をした優秀発表賞(4件,4名)が授与されました。
材料グリーンプロセス研究室の先輩は,栄えある優秀発表賞を受賞されました.
本当におめでとうございます.
大学院フェスティバル2021に参加してみて,自分が大学院に進学する理由について改めて思いを巡らせました.
様々な人がそれぞれの理由をもって進学していることが分かりましたが,それらに共通しているのは「明確な理由を持っている」ことです.
「とりあえず進学してみる」にしても,それは進学することで,目標や好きなことを見つけるという目標があり,理由が全くないという訳ではありません.
ナンバーワンの理由でなくとも,オンリーワンな理由を持って進学していくことが大事であると感じました.
私も大学院に進学する前に,自分自身の強固なオンリーワンの理由を持ちたいと思いました.
大学院進学に興味がある・大学院がどのような場所かわからないというみなさん,ぜひ大学院フェスティバルに参加してみてはいかがでしょうか!