充実した毎日を送るための3つの目標
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みなさんこんにちは。
材料グリーンプロセス研究室に所属している、機械工学科4年生の佐藤匠です。
2021年も残りわずかとなりました。
みなさんは今年の初めに立てた目標を達成できそうですか?
私が2021年の初頭にあたって掲げた目標は、
1 卒業研究に全力投球する
2 趣味を充実させる
3 メリハリをつける
でした。
まず1つ目の目標である「卒業研究」です。
私はセラミックス複合材料センターでSiC繊維強化SiCセラミックス複合材料(Ceramic Matrix Composites;CMC)の製造法について研究しています。
CMCとは、太さがわずか10μm程度のセラミックス繊維をセラミックス母材と複合強化することにより軽量で耐熱性にも優れた材料です。
現在の航空機エンジンに使用されているニッケル基超合金の最高使用温度が約1150℃であるのに対して、CMCは1400℃もしくはそれ以上での利用が可能で、密度もニッケル基超合金の1/3程度です。
CMCの製造方法の中でも私は、SiC繊維とSiC粒子とCから作られた板に溶融Siを含浸させ,板内部のCと含浸させた溶融Siが反応することによってSiCを生成する反応溶融含浸法(RMI:Reactive Melt Infiltration)に着目しています。
その中でも主にSiC粒子と樹脂などから作られるスラリー(Cの配合量や欠陥なく含浸する条件)の適正化を行っています。
この目的を達成するために種々の条件を変えて実験を行っているのですが、思った通りに事が進まないことがほとんどです。
そうした試行錯誤を繰り返してPDCAサイクルの大切さを再認識しました。
私の研究を例に出すと、
Plan : 母材の空隙率をコントロールするために、C量の適正化試験を行う。
Do : 数種類のC量のプリフォームを用意し、RMI試験を行う。
Check: 製作したCMCの断面を光学顕微鏡で観察し、含浸の状況を確認する。
Action: 未含浸部量を計算し、スラリーの内容量を変更してみる(他の成分を使用してみる)
となります。
PDCAに沿って実験を積み重ねることによって、次に何をすればよいかが明確になり、問題点を突き詰めていくことができます。
卒業研究を通してPDCAサイクルを回し、その適正な運用を身に付けることは、機械のエンジニアとして仕事をする際に必ず役に立つと思います。
また、私はCMCの研究に心惹かれたので大学院へ進学し、より深くCMCを追求することを決めました。
東京工科大学の機械工学科に在籍している1,2,3年生はもちろん、東京工科大学への進学を考えている高校生のみなさんも、学修や生活の中でPDCAサイクルを回し、自分ならではの継続的な改善方法を身に付けましょう。
2つ目の「趣味」についてです。
私の趣味はスニーカー収集とアイドル鑑賞(YouTube)です。
私はもともとReebokとNIKEのスニーカーが好きで集めていたのですが、友人の影響でNew Balanceにハマってしまい、今年だけで327,574,990,991,992と5足も購入しました。
他にも図1に示すようなReebokのINSTAPUMP FURYが大好きで、先日シトロンと呼ばれる蛍光イエロー,レッド,ブラックで構成されたファーストカラーのモデルの復刻版が発売されたので、同じ色、同じサイズのものですが3足目を購入してしまいました。
図1 INSTAPUMP FURY
また、アイドル鑑賞ではもともとモーニング娘。’21をはじめとする「ハロー!プロジェクト」が大好きでCDを集めたり、YouTubeでMVや関連動画をよく見ていたのですが、この1年間は他のアイドルの曲も聞くようになりました。
その中でも特に中毒性があったのは
・根も葉もRumor/AKB48
・ハイライト/アップアップガールズ(2)
・にきちゃんワンダーランド/アップアップガールズ(2)
です。
一度聞いたらやめられないと思います。
ぜひ聞いてみて下さい。
卒業研究に全力投球し、趣味を充実させるためには、1日24時間の中でON・OFFをつけた行動に心がける必要があります。
そこで3つ目の目標が「メリハリ」です。
3年生の夏休みから始めた就職活動を通じて自分を見つめ直した時、講義の課題や生活の中で行うべきことをついつい後回しにしてしまうことが多いことに気が付きました。
そのため優先順位を付け、それを行動に移す強い意志を身につけたいと考えました。
しかし、この目標は達成できなかったので、来年2022年こそはToDoリストを作るなどスケジュールをきちんと管理したいと思っています。
最近は新型コロナウイルスの感染者数が低い状態で落ち着いていますが、新たな変異株が発生したりとまだ油断ができない状況です。
不自由な自粛生活が続きますが、大切な1日1日をムダなく過ごすためにも、みなさんも来年の目標を立ててみませんか。
くれぐれも安全で楽しい年末年始をお迎え下さい。