ヤマノススメ ~八王子城跡編~
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皆さんこんにちは.
材料グリーンプロセス研究室に所属している,機械工学科 4 年生の黒沼創太です.
突然ですが,皆さんは八王子城跡をご存じでしょうか?
八王子城跡とは 1570年から1580 年にかけて北条氏照が築城し,豊臣秀吉の軍勢による猛攻によって落城した城跡で,関東屈指の巨大山城です.
建物はありませんが,八王子城は日本百名城に認定されており,八王子の地名の由来にもなっている国の史跡です.
この八王子城跡は,東京工科大学から北西に約 8km の割と近くにあります.
コロナ感染拡大によって都道府県間の移動を控えるよう要請されていますが,八王子城跡なら近場で,JR 高尾駅からバスが出ているのでおすすめです.
と言う訳で,私は八王子城跡に行って来ました.
本丸登山道入口から山の上にある本丸へ向かいました.
八王子城跡は八王子神社でもあるので入口に鳥居があります.
登山道は途中から新道と旧道に分かれており,登りは旧道,下りは新道を通りました.
登りと下りで往復 1 時間半くらいかかりました.
最近滑落事故が増えているので,登る際は登山に適した格好をした方がよさそうです.
登山道の途中では八王子市街を一望することができます.
ちなみに東京工科大学も確認できました.
登る機会があったらぜひ探してみて下さい.
図 1 が頂上本丸で,その標高は 446m です.
思っていたより勾配がきつい山だったので,ノンストップで登るとかなり息が上がりました.
途中で休憩できるベンチなどがあるので,無理せず休憩することをおすすめします.
本丸跡といっても石碑が立っているくらいの狭いスペースだったので少し驚きました.
ここに北条氏照やその家来が集い、八王子の歴史を作ったことに思いを巡らせました.
しばらく頂上を散策した後に下山しました.
下山道には落ち葉などが落ちていたので,足を滑らさないようにゆっくり歩みを進めました.
図1 八王子城本丸跡
下山した後は御主殿跡に向かいました.
御主殿跡の入口は,図 2 にあるように石畳と石垣でできていました.
再現された石垣の中には,当時のまま残っている物もあるそうです.
私にはまったく見分けがつきませんでしたが.わからなければ全部本物みたいなものですね.
石畳の階段を上り切ると御主殿跡があります.
図 3 を見ると,右側に城の柱を置いた石が確認できます.
一面が芝生で,思わず走り出して寝転がりたくなるような良い場所でした.
どちらかと言うと,本丸跡より御主殿跡の方が城跡らしさを感じます.
山城なので戦いの拠点を本丸,居館を御主殿としていたのでしょう.
図3 御主殿跡
図4の会所は儀式の後などに宴会が行われた場所と考えられていて,床部分は他の同年代の建物を元に復元されています.
図4 会所
今回紹介した場所以外にも,御主殿の滝や八王子神社などの観光スポットがあり,随所に説明書きもたくさんあります.
夏場ではバードウォッチング,また 11 月中旬あたりからは紅葉も楽しむことができます.
八王子城跡は心霊スポットとして有名だったり,落城の際の凄惨な歴史から,ネガティブな印象を持っていましたが,実際行ってみると見晴らしがよく,きれいな場所だと感じました.
コロナ禍で運動不足気味な方や,歴史好きの方,もちろん登山が好きな方にもとてもおすすめです.
機会があればぜひ登ってみて下さい.