機械のものづくりの安全・安心
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東京工科大学工学部機械工学科ブログをご覧の皆様、こんにちは。
材料グリーンプロセス研究室の金属グループに所属しています、機械工学科4年生の大山大輝です。
コロナウイルスの感染拡大がいまだ落ち着かない現在、日本では大学生をはじめとする20歳代・30歳代の症状重篤化や、ワクチンの接種率停滞などが騒がれています。
今回、私が紹介するのは、エンジニアにとって感染症予防と同じくらい大事な、機械によるものづくりの安全・安心です。
しばらくお付き合い下さい。
はじめに、皆様は安全とは何であると思いますか。
危険がないこと、自分の身を守ること、他者の身を守ることなどが考えられるでしょう。
文部科学省のホームページでは、「安全とは、人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されることである。ここでいう所有物には無形のものも含む。」と記載されています。
つまり安全とは、危険や損害がなく、人身や物が守られている状態のことを意味しています。
機械工学科の安全講習において、講師の上野祐樹先生はこのように力説されました。
「大学における安全は一人では成り立たない。周りの人と協力して作り上げるものである。」
個人が意識して行動することも大切であるが、一人一人が協力し合って、より一層意識を高め合うことで、安全がより強固に確立されることを意味しています。
話は変わりますが、ブログをご覧の皆様は「ハインリッヒの法則」をご存知でしょうか。
ハインリッヒの法則とは、「1件の大きな事故の裏には29件の軽微な事故、300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)が先立って現れる。」という労働災害の経験則です。
皆様も日常生活のふとした時、事故に遭いかけたり、またその逆に事故を起こしかけたりしたことなどはないでしょうか。
その時は幸い事故に遭わなかった、起こさなかったかもしれません。
しかし、タイミングをまちがえば、自分自身の生命、また相手の生命に関わる重大な事故が発生していたかもしれません。
日常で事故はそう簡単に起こるものではありませんが、ヒヤリ・ハットした思いは多くあるのではないでしょうか。
例えば、よそ見をして信号無視をしそうになったり、歩きスマホして人とぶつかりそうになったりなどです。
それぞれ注意していれば、ヒヤリとする思いはしなかったでしょう。
そうした意味でも、安全を怠ることは、自分自身だけでなく他者の身にも危険が及ぶ可能性があるのです。
私が安全を強く意識をするきっかけとなったのは、2年生前期の機械工学基礎実験にて工作機械に関する実験を行ったことです。
その実験では、旋盤,フライス盤などの工作機械を扱いました。
実験に先立って、工作機械の操作方法や注意事項は担当の先生方より詳細な説明を受けました。
工作機械を初めて使うということで、先生方には機械の危険性について特に綿密なレクチャーをいただきました。
話を聞く前は多機能で強力な機械だなとしか思っていませんでしたが、工作機械で大けがや命にかかわる事故が発生することを知り、安全操作の大切さをひしひしと感じました。
私たちが普段使っている物はエンジニアの人たちが、命に関わる事故もあり得る大型機械や工作機械を操作して作っていることを知り、機械工学を学ぶ学生として、安全をより一層意識して取り組むことがいかに大切であるかを痛感しました。
改めて、皆様が考える安全とは何でしょうか。
私は、「自分や他人の未来を守るために必要な意識」であると思っています。
このブログを書き進めるにあたり、私自身、安全・安心に対する知識や、それを達成するための実践の仕方などを振り返り学ぶ良い機会となりました。
今後の卒業研究に、安全・安心の意識付けをしっかり活かし、実践していきたいと思います。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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