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東京工科大学工学部の3本柱 “サステイナブル工学”

| 投稿者: 機械工学科

皆さんはじめまして。

材料グリーンプロセス研究室(古井研究室)に所属している、機械工学科4年生の石吾日向と申します。

2021年も今月6月で折り返しとなりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

このブログでは東京工科大学工学部で学ぶことができる、サステイナブル社会の実現に向けた教育カリキュラムである、サステイナブル工学についてお話ししたいと思います。

 

 

まず、最近耳にすることが多くなったサステイナブル社会やSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)について説明します。

サステイナブル社会やSDGsとは、20世紀の科学技術革新のような生活の質の向上のみに目を向けるのではなく、自然・環境,産業・経済,人間・生活を共存させて調和を保ちながら、健全で持続的な発展が可能な社会を目指すものです。

その構築にあたり、2015年9月の国連サミットでは、MDGs(Millennium Development Goals;ミレニアム開発目標)に代わり、先進国を含むすべての国がより広範な課題の解決を対象としたSDGsが全会一致で採択されました。

科学の発展による生活の質の向上だけでなく、環境や差別などのその他の問題にも目を向けて発展を目指すということです。

 

では、東京工科大学工学部におけるサステイナブル工学とは…

東京工科大学が理念として掲げる実学教育のもとに、従来の工学が積み上げてきた多彩な知識と技術を基本としながら、より幅広い視点でものづくり全体をとらえて、持続的発展が可能な社会づくりに貢献しようとする学際的、横断的な学問です。

簡単に言うと、サステイナブル社会の実現に向け、エンジニアとして解決すべき人間・社会・地球環境の課題について学ぶ学問です。

東京工科大学工学部で開講するサステイナブル系の科目は必修科目であり、1年生のうちからサステイナブル工学の基礎について学ぶことができます。

3年生になると、機械工学科・電気電子工学科・応用化学科の工学部3学科が連携して、お互いの専門分野でカバーし合って任意の製品の定量的な環境影響評価を行い、改善提案を行う演習もあります。

この演習科目は工学部の3年間で学ぶサステイナブル工学の集大成であり、異なる専門分野の意見を聞くことができてとても有意義でした。

 

私は東京工科大学へ入学する前は「環境問題=再生可能エネルギー」と考え、環境問題の解決には太陽光発電や地熱発電などを積極的に取り入れさえすれば良いと思っていました。

しかし、サステイナブル工学を学ぶことによって、製造だけでなく使用中や廃棄に至るすべての過程で環境負荷を考えなくてはいけないことを知りました。

現在は社会を構成し、生活するひとりの人間として当事者意識を持ち、プラスチック製品の使用を控えたり、節水節電をしたりするなど、私ひとりでもすぐにできることから始めています。

このような考えや取り組みは私のみならず、家族や友人にも広めていきたいと思っています。

 

4年生となった現在は、3年間の学修を通じて得た知識や経験をもとに、セラミックス繊維強化セラミックス複合材料(CMC)の特性評価に関する卒業研究を行っています。

輸送機器の省エネルギーやCO2排出量削減をもたらし、サステイナブル社会の実現に貢献するCMCの開発に携わることができるのも、機械工学科の3年間で学んだサステイナブルなものの見方や考え方があってこそです。

 

サステイナブルなものづくりに興味があったら、自身で色々調べてみるのも面白いと思います。

興味や探求心が研究への原動力と言われています。

私もあらゆる方向にアンテナを張って、多くのことに興味を持ち続け、サステイナブル社会の実現に貢献するエンジニアになりたいと思っています。

 

サステイナブルの詳細については、下記のリンクをご覧下さい。

・サステイナブル社会について(東京工科大学HP):https://www.teu.ac.jp/gakubu/sustainable/index.html

・サステイナブル工学について(東京工科大学HP):https://www.teu.ac.jp/gakubu/eng/sustainable.html

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