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機械工学科での学び -夢・目標・計画・実現-

| 投稿者: 機械工学科

高校生のみなさん、大変おひさしぶりです。

機械工学科長の古井です。

高校生のみなさんは学年が進行して、また気持ちを新たに勉強や課外活動に取り組んでおられることと思います。

 

東京工科大学工学部機械工学科では、4月6日(火)に開催された入学式において、総勢107名の新入生を迎えました。

早速、翌日の7日(水)には新入生を対象とした機械工学科のガイダンスを行いました。

 

東京工科大学では、今年度2021年度の講義は対面実施を基本としているため、それに習って新入生ガイダンスも、機械工学科の新入生と教職員が一堂に会する形で実施しました。

昨年度は緊急事態宣言下だったこともあり、残念ながらオンラインでのガイダンスとなりましたが、今年度は新入生諸君のういういしい、また夢と希望に満ちた表情を見ながら直接語りかけることができたので、本当にうれしかったです。

その冒頭、新入生を歓迎すると共に、入学を祝う学科長の挨拶をしました。

割り当てられた時間が5分と短く、思いのたけのすべてを話すことができませんでしたので、このブログをお借りして、ご紹介したいと思っています。

しばらくお付き合い下さいね。

 

私たちを取り巻く科学技術はめまぐるしい速さで発展しています。

コロナ禍によってその速度はますます速くなっているように感じますし、高校生のみなさんもテレビやインターネットで見たことがあるであろうIndustry4.0(第4次産業革命)やSociety5.0(超スマート社会)、そしてSDGs(持続可能な17の開発目標)がそれに拍車をかけています。

日本学術会議が発表した日本の科学技術のロードマップ、言ってみれば10年度の2030年,20年後の2040年,そして新入生諸君が働き盛りとなる30年後の2050年に向けて、安心・安全で豊かな持続型社会を実現するために、どのような分野の技術が、どこまで発展するのかを示した未来予想図です。

この中には、機械工学科の学びの大事なキーワード、例えば、エネルギーや環境,材料が挙がっていますが、10年後・20年後・30年後を見据えて、新入生諸君は機械工学科で何をしなければならないのでしょうか?

 

Fig1_20210408081501

日本学術会議が策定した日本の科学技術ロードマップ

 

機械工学科での4年間の学びを模式的に表してみました。

新入生諸君は来るべき科学技術の進歩に備えて、また自らが技術革新の担い手となり社会のニーズを満たすためにまずは、いわゆる4力(ヨンリキ)から成る機械工学の基礎をしっかり勉強することが大事です。

基礎なくして応用なし,原理・原則なくして実用なしです。

それと共に、2年生後期に行う長期有給就業プログラムであるコーオプ実習では、働くことの意義をしっかりと理解し、社会人としての基礎力を身に付けます。

続いて、3年生からの専門科目では、環境やエネルギー,ロボットなどの新しい機械工学、特に持続可能な社会の実現を工学的な立場から定量的に論じるサステイナブル工学では、LCA(Life Cycle Assessment)による環境負荷影響評価の手法を修得します。

 

 

Fig2

東京工科大学工学部機械工学科の学びの体系

 

さらに、学部教育の集大成である卒業研究では、答えのない、また科学技術の10年後・20年後・30年後の発展につながる課題の解決に取り組みます。

加えて、講義や演習・実習・実験で身に付けた知識や技術をロボットや電気自動車などのものづくりプロジェクトで実践し、各種のコンテストへ出場することができるのも、機械工学科の大きな特徴です。

 

Fig3c

東京工科大学工学部機械工学科の教育•研究•プロジェクトのトライアングル連携

 

新入生諸君は例えば、ものづくりを支える立派な機械エンジニアになりたい,産業や医療福祉・災害復旧に役立つロボットを開発したい,安心・安全で環境にやさしい自動車を作りたいなどの大きな夢・たくさんの夢を持って機械工学科へ入学しています。

そうした夢は、ただぼんやりと頭の中でイメージするだけではなくて、口に出して誰かに伝えることが大事だと思います。

ご両親に向けて、あるいは機械工学科で共に学ぶクラスメイトでも良いでしょう。

また、夢の内容を紙に書いて整理することをすすめています。

そうすることによって、夢は長い人生における具体的な目標になります。

さらに、機械工学科の1年生・2年生・3年生・4年生そして大学院の1年生・2年生と学びを進めるに連れて、例えば、10年後の30歳までにこれができるようになるとか、20年後の40歳ではこのような機械が作れるようになるとか、30年後の50歳ではこのような人になるというように、いつまでに・何をすべきなのか、夢を現実のものにするための計画が見えて来るはずです。

夢は私達の人生を明るく照らす道しるべです。

機械工学科の学びによって、夢を実現する、夢を叶えるパワーを蓄えて欲しいです。

コロナ禍で混沌とする毎日だからこそ、決して夢を見失わないで下さい。

そして、長い人生に渡っていつまでも夢を追い求めましょう。

機械工学科は、みなさんの夢の実現を一生懸命サポートすると共に、充実した楽しい安全な学生生活を送れるよう全力で応援しています。

 

最後は、明治維新の立役者である吉田松陰先生の名言を新入生諸君に紹介して、学科長の挨拶を終えました。

機械工学科の学びのフィールドで新入生諸君が互いに切磋琢磨し、自分の夢を実現することを願いながら。

 

Fig4 吉田松陰が残した名言

 

東京工科大学八王子キャンパスでは、6月13日(日)・7月18日(日)・8月8日(日)・8月22日(日)にオープンキャンパスを開催します。

このコロナ禍でも、高校生のみなさんやご父兄が安心して機械工学科を見学したり、体験したりできるように、リアルとバーチャルの2本立てで実施する予定です。

ぜひ一度、東京工科大学工学部機械工学科へいらして下さい。

高校生のみなさんが求める、また夢を叶える機械工学が、必ずそこにあります。

 

楽しい安全なゴールデンウィークをお迎え下さい。

また機械工学科ブログでお目に掛かれる日を楽しみにしています。

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