大学院フェスティバルを通じて視野を広げよう
| 固定リンク 投稿者: 機械工学科
皆さんこんにちは.材料グリーンプロセス研究室に所属する,機械工学科3年生の石川千尋と齋藤良平です.今回私達が紹介するのは,10月17日(土)に行われた東京工科大学工学研究科の大学院フェスティバル2020です.今年度は初めてオンライン形式で開催され,感染症対策を行いながら先生方や大学院生である先輩方の貴重なお話しを聞くことができました.
基調講演ではコニカミノルタ(株) 北 弘志様と早稲田大学 山口潤一郎教授が講演して下さいました.北様は「サイエンスとデータサイエンスの二刀流〜第4次産業革命時代を生き抜くために〜」というタイトルでのご講演でした.北様は、これからの時代は専門分野を深めるだけでなく異分野を取り込むことが基盤になると仰っておりました.私達は、大学院進学は”専門分野を深める”認識でしたが,”専門分野だけでなく異分野を広げていく”というイメージに変わりました.本学の大学院である工学研究科サステイナブル工学専攻では,ロボット設計,材料プロセス工学といった機械工学に関連する科目の他に,生体分子化学や物理有機化学という機械工学科では学ぶことのできない特論科目があります.まさに北様が仰っていた異分野の知識を広げていくことです.皆さんも高校生のうちから大学院進学について考えてみてはいかがでしょうか.
山口教授は「科学でメシを食っていく」というタイトルで講演して下さり,化学に対する熱意や研究を始めたきっかけのみならず,何よりも研究は楽しいということが伝わってきました.私達とは専門分野が異なりますが,山口教授のお話しを聞いていると化学もとても面白そうで,高校の化学の教科書を読み返したくなりました.また,大学院進学について,主体的に研究を行っていくこと,目標に対して努力し続けることが大切であると学びました.「大学院進学は自分自身への投資である」との言葉がとても印象的で,現在行っている機械工学の学びに対して目的意識が芽生えました.例えば石川はTOEICの勉強をしており,単語のひとつひとつが自分の経験値となり将来への投資と考えると,より真剣に取り組もうという思いになりました.
続いて,工学研究科の先輩方の発表です.3名の先輩方はそれぞれ異なる分野でしたが,CMCセンターで行われている国家プロジェクトの研究や,社会の人手不足に向けたロボットの適用などの発表でした.私達が先輩方から感じたのは,研究に対する目的意識がとてもはっきりしていたことです.「国家プロジェクトに携わりながら自分を高めたい」,「ロボットを制御して世の中の人手不足を解消したい」,「自分が好きな衣服の機能を向上させたい」といった先輩方の意欲から,私達も大学院進学に向けて具体的な目的を持ち卒業研究を行いたいと身が引き締まりました.
ポスター発表については,大学院生の皆さんが行っている研究の内容・成果をまとめており,発表を通して研究への熱心さが伝わってきました.その姿を見て,私達も自分が誇れるような研究を行い,人前に立って堂々と発表できるような研究者になりたいと思いました.
大学院進学には,様々な考え方を持っている方々がいて,「卒業研究では時間が足りないため,大学院へ進学して研究を深めたい」,「自分のやりたいことが研究室にある」,「海外で仕事をするには大学院修了が必須」というものがありました.私達の中では「GPAが高いから」,「研究に没頭したい」などの考え方しか生まれず,物事はたくさんの観点から見て考え,行動に移すことが必要だと感じました.ある大学院生が「やらずに後悔するよりやって後悔」,「自分に合わないことがわかるのもまた発見」と仰っており,迷っているならぜひ行動に移し,思い残しのない充実した大学生活を送っていきたいです.今後の学部生活では,大学院進学を視野に入れ,物事に対しひとつの見方ではなく様々な視点を持っていこうと思いました.
最後に片桐専攻長は「自分を律するのは難しいが,その先に栄冠がある」と仰っていました。大学生活だけではなく,人生において努力を怠らず1日1日を大切にしていきます.私達は3年生ですが,大学院フェスティバルに参加した学部生の中には1年生や2年生もおり,年齢は関係ないと思いました.大学院進学を視野に入れている方,少しでも可能性がある方はぜひこの大学院フェスティバルに奮って参加し,自分の視野を広げ,知識を増やしてみてはどうでしょうか.
「研究紹介」カテゴリの記事
- ISCIIA & ITCAに参加してきました! (by 大学院1年生@機械工学科卒)(2018.11.19)
- 電気学会C部門大会2018(2018.09.24)
- 内閣府の国家プロジェクトで展示会に出展してきました!(2017.04.21)
- 大学コンソーシアム八王子学生発表会で準優秀賞!(2016.12.05)
- 研究をして世界と闘おう!(2016.09.20)