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私の大学生活を豊かにした「EVプロジェクト」

| 投稿者: 機械工学科

みなさんはじめまして.
材料グリーンプロセス研究室に所属する,機械工学科4年生の古畑秀樹です.
今回私が紹介するのは,東京工科大学工学部で実施している学科・学年横断型の戦略的教育プログラム「再生可能エネルギー利用EV製作教育プロジェクト(電気自動車チャレンジ)」です.
EVプロジェクトは毎年8月に開催される,学生フォーミュラ大会に出場することを目標に日々活動しています.
工学部の3つの学科で分担して活動し,私が所属する機械工学科はEVカーの基礎となる車体フレーム,電気電子工学科は動力となるパワートレイン,応用化学科は外装であるカウルの製作を担当しており,メンバーは全員で約60人います.
公式ブログ(http://blog.ev.teu.ac.jp/)がありますので,EVプロジェクトに興味がある方はぜひ,アクセスしてみて下さい.

このブログを読む高校生のみなさんの中には,自動車にあまり興味がない方がいらっしゃるのではないでしょうか.
何を隠そう私は,両親が乗っている自動車の名前しか知らず,メーカーと車種が一致しないレベルでした.
そのような私がなぜこのプロジェクトに参加したかというと,それはズバリ,就職に有利になるからです.
日本の企業が就職の面接で質問するのは基本「学生時代をどのように過ごしたか」です.
日本の基幹産業であり,技術の宝庫である自動車の仕組みを知り,設計・製作を体験することは,大多数がメーカーへ就職する工学部の学生にとって大きな武器になります.
大人数のプロジェクトを動かすリーダーシップ,メンバーと協力して作り上げるコミュニケーション能力や協調性,そして設計から加工・製作までを行う実行力・技術力は企業が求めるスキルです.
実際,誰もが知っている有名メーカーに就職したEVプロジェクトの先輩がたくさんおられます.
私も自動車メーカーではありませんが大企業からたくさんの内定をいただきました.
2019年度は1号機が完成し,昨年9月には工学部で完成披露会を開催することができました.
写真はその時のひとコマです.
このEVカーは卒業生が製作したフレームを利用し,在校生が部品を加工し組み立てました.
オープンキャンパスで発表するために毎日夜遅くまで協力して作り上げ,なんとか期日に間に合わせることができました.
2020年度のオープンキャンパスでは,EVカーが試乗できますので,ぜひお立ち寄り下さい.
現在は「学生フォーミュラ日本大会2020」に出場することを目標に週3回のペースで活動しています.
車体フレーム班では先輩が後輩にCADや設計,製図,加工等を伝授し,新メンバーである1年生も積極的に活動に参加できるようにしています.
EVプロジェクトでは学科の垣根を越えて,機械工学科の学生が電気電子工学科のパワートレイン班に参加でき,その逆も可能です.
機械工学と電気電子工学の知識や経験を併せ持つエンジニアはとてもニーズが高いことを私自身,就職活動を通じて感じることができました.

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1号機披露会でのひとこま

 

大学では先輩・後輩の関係がとても大切です.
EVプロジェクトで一緒に活動しながら,講義の効果的な履修の仕方や就職活動の進め方など学生生活における大切なことを学ぶことができます.
また,メンバーが互いに切磋琢磨しながら,自分たちが目指す自動車を作り上げていくという大学生の時しかできない,楽しくて貴重な経験をすることができます.
このコラムを読んでいる多くの高校生のみなさんが,学生フォーミュラへの出場を目指して,東京工科大学工学部のEV プロジェクトに参加していただけたらうれしいです.

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