コーオプ実習を経験して
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みなさんはじめまして。
材料グリーンプロセス研究室に所属する、機械工学科4年生の高瀬優樹です。
9月になると私の2学年後輩にあたる機械工学科2年生のみなさんの中には、コーオプ実習を間近に控えて、本当に2か月もの間、ひとりの社会人として企業で働いていけるのか不安に思っている人がいるはずです。
また、これまでの学修や経験をコーオプ実習で発揮したいと期待に胸をふくらませていることでしょう。
このブログでは東京工科大学工学部機械工学科2年生の後期に行われるコーオプ実習において、私が経験したことや学んだことを紹介したいと思います。
コーオプ実習とは、大学での講義(事前学習および事後学習)と企業での就業体験を組み合わせた教育プログラムのことを言います。
2か月間、企業で働く就業経験のみならず、その報酬を受けると共に、総合的な社会人基礎力など大学の学修だけでは習得しにくい能力を効果的に身につけることができます。
もちろん正規の講義(必修科目)ですので、単位も取得します。
つまり学生にとっては、(企業での貴重な経験)+(必修単位)+(報酬)という、まさに一石三鳥的なカリキュラムです。
このコーオプ教育によって、東京工科大学工学部は平成27年度文部科学省の大学教育再生戦略推進費「大学教育再生加速プログラム(AP)」が採択されていると共に、平成30年12月には、高い教育的効果を発揮するインターンシッププラクティスとして表彰する「大学等におけるインターンシップ表彰」の優秀賞を受賞しています。
文部科学大臣から授与された表彰状を図1に示します。
東京工科大学工学部では、平成28年度からコーオプ実習を開講していますので、この9月から実習を行う機械工学科2年生のみなさんが4代目となります。
東京工科大学工学部のコーオプ教育については、こちらの紹介ビデオをご覧下さい。
図1 大学等におけるインターンシップ表彰 優秀賞
私は平成29年の9月から11月にかけて、金属・樹脂を中心とした精密切削加工品やネジなどの締結部品を製造する株式会社アジャストにてコーオプ実習を行いました。
株式会社アジャストでの業務は
◯製品の製造,検査,梱包作業[第1〜8週]
◯製品の設計[第3〜4週]
◯展示会での営業[2回]
◯インターンシップ高校生の就業管理(4名の高校生,3~5日の就業体験)[第7~8週目]
などです。
図2は私が製造,検査,梱包を担当したスマートウォールという製品で、トラックの保冷庫で冷凍商品と冷蔵商品などを分ける、冷凍・冷蔵車間仕切りなどに用いられています。
図2 株式会社アジャストにおけるコーオプ実習で取り扱ったスマートウォール
私がこれらの業務を行う上で心掛けたことは、
◯任された仕事をきちんとやりきる
◯教えていただいたことや指示されたことをしっかりメモする
◯元気のよい挨拶や上司にあたる方への言葉遣い
◯社員の仕事を観察して私ができることは率先して行う
◯わからないことがあったらすぐに聞く
などです。
私はこれらを日々心掛け、実践した結果、展示会での営業や、インターンシップ高校生の就業管理なども任せていただけたのではないかと考えています。
これら一連のコーオプ実習を通して学んだことや成果は、
◯実践力,社会人基礎力の修得
◯学修意欲や就業意識の向上
◯ひとつひとつの製品を大切に取り扱うこと
◯仕事に対する責任感
などです。
特に、大学での講義や実習•実験で学ぶことは、企業での仕事に結びつくことが多く、「基礎なくして応用なし」「原理なくして創造なし」「知識なくして実用なし」を痛感すると共に、大学の講義に明確な目的意識を持って取り組むことができるようになりました。
また、3年生後期から始まった就職活動においても、コーオプ実習での就業体験をベースに、業界研究や企業•業種の絞り込みをスムーズに行うことができました。
コーオプ実習は本当にやりがいがあり、1日1日が充実した毎日でした。
高校生のみなさんは、先進的な就業経験型カリキュラムが確立されている東京工科大学工学部を進学先の候補のひとつに考えてみられてはいかがでしょうか。
また、これからコーオプ実習を行うみなさんはぜひ、今まで経験したこと,学んできたことをコーオプ実習で思い切り実践して下さい。
お付き合い下さいまして、どうもありがとうございました。
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