就職活動のひとつの選択肢「大学推薦」
| 固定リンク 投稿者: 機械工学科
みなさんはじめまして。
材料グリーンプロセス研究室に所属する、機械工学科4年生の重田 海です。
7月の初旬ともなると、大学3年生のみなさんの中にはすでに就職活動の準備を始めた方がいると思います。
私の1学年下にあたる大学3年生のみなさんは、日本経済団体連合会の紳士協定が定める現行のシステムで就職活動を行う最後の学年と聞いています。
充実感がある、また満足感にあふれる就職活動になれば良いですね。
このブログでは、就職活動におけるひとつの、また有力な選択肢である「大学推薦」について紹介したいと思います。
まずはそもそも論として、大学推薦とはどのような就職活動制度なのでしょうか。
東京工科大学において、就職の大学推薦とは
- 企業から大学に大学推薦求人が届く。
- キャリアサポートセンターがそれらの大学推薦求人をまとめて学生にアナウンスする。
- その企業への大学推薦を願い出た学生に対して、大学が面接選考を行う。
- 大学が決める基準を満たした学生のみが、その企業の大学推薦求人に応募する。
というようなシステムです。
その選考フローを、私の場合を例にとって表1に示します。
1 の大学推薦求人をまとめた今年度の企業リストを見ると、自動車のN社,情報通信技術のF社,総合家電のS社,化粧品のS社など、みなさんもよく知っている超有名企業がたくさんならんでいます。
3 は、工学部の就職委員長の先生と、キャリアサポートセンター長の方2名による厳正な面接選考が行われます。
そこでは、志望動機・自己PR・技術知識のレベルはもちろんのこと、成績(GPA)や社会人基礎力など、総合的な観点から評価されるようです。
私のケースでは、第一希望であるT社の大学推薦に応募する人がいなかったので、幸運にも学内面接選考は行われませんでしたが、T社の大学推薦を申し出た3月10日から大学推薦書の交付を受けた4月1日の間で、履修科目,単位取得状況,成績などの審査を受けました。
その結果、私は東京工科大学が推薦する入社意欲の高い学生として、推薦書をいただくことができました。
続いて、本学の推薦書を携えT社へ正式にエントリーしました。
T社は東京証券取引所一部に上場する資本金800億円以上の資源・環境関連企業です。
推薦書のおかげで、T社での採用選考は一次面接が免除され、最終面接のみでした。
大学推薦の就職選考にあたっては、多くの優秀なライバルと切磋琢磨しながら、また機械工学科の講義であるコーオプ演習や創成課題をふりかえりつつ難関を乗り越え、4年生が始まったばかりの4月8日には無事に就職内々定をいただくことができました。
その通知を受け取った時は、本当にうれしかったです。
これもひとえに、機械工学科の先生方そしてキャリアサポートセンターの職員の方々のご指導と共に、両親や家族の支えあってこそです。
本当にありがとうございました。
表1 大学推薦の流れ
|
月日 |
内容 |
大学推薦申し込み |
3月10日 |
キャリアサポートセンターへT社の大学推薦を申し込んだ |
大学推薦書の受理 |
4月1日 |
キャリアサポートセンターにて大学推薦書の交付を受けた |
T社での最終面接 |
4月3日 |
T社にて3名の面接官による最終面接を受けた |
T社の内々定獲得 |
4月8日 |
T社から正式に内々定通知が届いた |
大学推薦制度を利用して就職内定を勝ち得た私が思う、大学推薦のメリットは
◯早い時期に内々定を獲得できる
◯採用選考にあたって筆記試験や面接の一部が免除される場合がある
などです。
大学入試では推薦入試の方が一般入試よりも先に実施されて、その合否が早くわかるのと同じで、企業の就職選考も大学推薦採用の方が一般採用よりも早く結果が出ます。
その一方で、
◯大学推薦は入社を前提とした制度である(内々定を獲得したら入社しなければならない)
◯ライバルのレベルが高い
などのこともあって、大学推薦イコール採用ではありませんので、注意して下さい。
また、東京工科大学の看板を背負って企業の採用選考を受けるのですから、そのプレッシャーに打ち勝つだけの覚悟と勇気,情熱が必要です。
経済産業省の調査によると、日本には420万社を超える企業があるそうです。
つまり、それらを対象とする大学生の就職はまさに、答えがない活動。
だからこそ楽しいし、だからこそ難しい。
大学3年生のみなさんはぜひ、今すぐ、できることから始めて下さい。
夏のインターンシップでもよいですし、資格取得,企業研究,自分探しなどなど。
その先の採用試験に直面したとき、このブログで取り上げた大学推薦が、みなさんの選択肢のひとつになってくれたらうれしいです。