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機械工学科の3つの特長

| 投稿者: 機械工学科

こんにちは。
材料グリーンプロセス研究室の古井です。
高校生のみなさんは学年が進行して、また気持ちも新たに勉強や課外活動に取り組んでおられることと思います。
東京工科大学工学部機械工学科では桜の花がきれいに咲き誇る中、また澄み渡る青空の4月5日(金)、合計109名の新入生を迎えてガイダンスを行いました。
そこでは、機械工学科で学修を進めるにあたってのルールの説明や、充実した楽しい学生生活を送るための注意事項など、約2時間にわたって新入生の諸君へレクチャーしました。
その冒頭、学科長の挨拶として古井の出番があったのですが、この3月まで学科長を務められた松尾先生のように含蓄に富むお話しはできませんので、「機械工学科の学びの特長」を紹介して、新入生ガイダンスをスタートさせました。
今回のブログでは、そのときお話しした機械工学科の学びの特長の中でも3つのことがらにフォーカスして、高校生のみなさんへお届けしたいと思っています。
図1から図3でお示しする3つの特長には、講義科目の名前や専門用語がたくさん出てくるかもしれませんが、それらは機械工学を勉強するみなさんが必ず目にするワードです。
ちょっとだけ我慢して、ぜひお付き合い下さいね。

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図1 機械工学科の学びの3つの特長

1つ目の特長、それは図2に示した「最先端の機械工学カリキュラム」です。
機械工学科の学びは、みなさんもよくご存知の、いわゆる4力(よんりき)をベースとする基本分野に加えて、将来ますます発展するロボット,医療・福祉,宇宙・海洋,環境,安全といった関連・応用分野まで幅広い領域をカバーしています。
それらに加えて、東京工科大学工学部の3つの重要な教育システムであるサステイナブル工学,コーオプ教育,グローバル基礎教育が機能的に融合しています。
アクティブラーニングやサービスラーニングなどのバラエティーに富む楽しい講義や演習•実験を通して、新しい機械工学の基礎や原理をしっかり学び、それを応用につなげる最先端でオンリーワンな実学プログラムです。
機械工学科には、未来を見据え、持続可能で豊かな社会を作るための機械工学カリキュラムがあります。

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2 機械工学科の学びの領域

 

2つ目の特長は「創造性育成プログラム」です。
みなさんは最先端でオンリーワンな機械工学カリキュラムで、機械によるものづくりの基礎から応用を学びます。
機械工学科ではそれだけにとどまらず、機械の知識を創造につなげるメニューを用意しています。
例えば、機械によるものづくりの基礎である、図3の設計・製作系カリキュラムツリーを見てみましょう。
1年生でドローイングや工作などの製作の基礎,2年生では3D-CAD/CAMによる設計製図やマイクロコントローラーによる制御の手法を学びます。
機械によるものづくりの基礎を学ぶと、それを実践で応用する「ちからだめし」がしたくなります。
その「ちからだめし」のフェイズが「先進的プロジェクト」です。
ロボットが好きな人はロボコン,自動車を作りたい人は電気自動車のプロジェクトに参加して、工学部の電気電子工学科や応用化学科の仲間と一緒になってものづくりを行います。
その成果として、例えばみなさんもきっとテレビで観られたことがあるNHK学生ロボコンのような国内・海外のコンテストにチャレンジします。
そこでは、大学や国の垣根を超えて、また東京工科大学の看板を背負って競い合いながら、共に切磋琢磨する貴重な体験ができます。
つまり、機械のものづくり創造性をホップ・ステップ・ジャンプの3段階で学び体験し、社会で活かせる即戦力を身に付けます。

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図3 工学的創造力の育成

 

大学のミッションは、教育・研究・社会貢献です。
機械工学科では、最新の機器やソフトウェアを駆使して、社会に役立つ研究開発を精力的に展開しています。
研究開発の主役は学生諸君。
自ら考え、企画・立案し、先生方とディスカッションしながら、研究を形にしてゆきます。
その成果は論文や特許として公開したり、国内外の学協会や研究会でプレゼンテーションすると共に、社会へ広く還元しています。
図4のスナップは、光・エネルギー研究室に所属する機械工学科4年生が大学コンソーシアム八王子の学生発表会にて、自作したポスターの説明をしている様子を示しています。
真剣に発表を行っている彼が写っていますね。
大勢の専門家に囲まれて、きっとハラハラ•ドキドキしたことでしょうが、自分の実験結果を正々堂々と発表しました。
その結果、彼の研究成果や発表内容が評価されて、栄えある準優秀賞を受賞しました。
新しい技術の開発に携わるばかりでなく、国内外の研究者と交流を深めつつ、大学院進学や就職につながる貴重な経験ができるのも研究の醍醐味です。

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図4 研究をプレゼンテーションする機械工学科4年生

 

学科長としての挨拶は、新入生諸君へ向けた図5のような2つのエールで締めくくりました。
古井はこの4月から機械工学科長に就任した、まさに1年生です。
晴れて機械工学科へ入学した合計109名の新入生諸君と一緒に学び経験して、共に成長してゆけたらと思っています。

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図5 新入生諸君へのエール

 

「ものづくりはひとづくり」「ちえづくりもひとづくり」
機械工学科では、教育(基礎・原理の学び)と研究(応用・創造の実践)をアクションの両輪として、学生諸君が「機械工学へ進んで良かった」「機械工学を学んで良かった」と満足して、また自信を持って社会へ飛び立つことができるような学びと体験のシステムが整っています。
そのシステムを動かしてゆく先生方は、学生全員を一生懸命サポートして導くことができる、豊富な見識と経験を持つ方ばかりです。
ぜひ一度、東京工科大学工学部機械工学科の扉をたたいてみて下さい。
そこには必ずや、みなさんが目指す機械工学を実現できる学びのフィールドがあります。

またお目に掛かりましょう。
楽しく充実したゴールデンウィークをお迎え下さい。

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