快調です「サステイナブル工学実習」
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みなさん、ご無沙汰しています。サステイナブルマネジメント研究室の芝池です。
今回は「サステイナブル工学基礎」の授業に引き続いて実施されている「サステイナブル工学実習」の状況を報告します。
工学部では、サステイナブル工学に関する「基礎」「実習」「プロジェクト演習」という3つの講義を2、3年生の時に三学科の学生全員が同じように学ぶ、という独特のカリキュラムを組んでいます。
最初の「サステイナブル工学基礎」は2年前期に全員が一堂に会して学んだわけですが、「サステイナブル工学実習」は「コーオプ実習」とのカップリングにもなっている関係で、現在は機械工学科の2年生がクォーター制によりLCA(ライフサイクルアセスメント)について学修しています。
一方、電気電子工学科と応用化学科は3年前期にやはりクォーター制で学びます。
クォーター制に関する詳細は省きますが、週2コマずつ8週間の講義(実習)で毎回数字とにらめっこしながら必死にLCAの修得に取り組んでいるのです。
さて、LCAについては以前小倉百人一首の謎解きを題材に長々と取り上げましたので既によくご存知でしょうが、その基盤となるライフサイクル思考はサステイナブル工学、否これからの全ての工学分野において必須となる考え方だと思います。
このライフサイクル思考を具体化した評価手法がLCAなのですから、本学の工学部生全員が学修するのは当然ですよね。
そして、コーオプ実習による長期の企業体験もまた不可欠な要素だと考えられます。
したがって、2年後期の機械工学科は学生を2グループに分け、LCA実習とコーオプ実習を8週間ずつ交代で行ない、全員が実学主義を実践しつつ体得するのです。
今は先にコーオプ実習に行った学生たちが戻ってきてLCAに取り組んでいますが、みんな少し頼もしくなって、また講義中の集中力も格段に増したように感じています。
機械工学科では機械工作、製図および3D-CAD、さらにプログラミングといった多くの実習が用意されていますが、これらに加えてLCAまで身につけているなんてpowerfulなのにsensitive、しかもelegant、まるでGPファイナル4連覇を達成した羽生結弦選手のようではありませんか(って、ちょっと言い過ぎ?)。
というわけで、今回はサステイナブル工学三部作の第2弾であるLCA実習について簡単に紹介いたしました。
最後は3年後期の「プロジェクト演習」なのですが、再び三学科の学生全員が一緒に学習するプログラムですので、どんな授業になるのか私も楽しみにしています。
その様子はいずれまたこのコーナーで報告しますので、ぜひ読んで下さいね。
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