「お金が貰える必修授業!?」に向けて~その1~
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皆さんこんにちは.工科太郎です.
今日は,東京工科大学工学部の三つの柱(サステイナブル工学,コーオプ教育,グローバル基礎教育)の内,これまであまり語られてこなかった「コーオプ教育」について,現在一年生が行っている講義について説明したいと思います.
コーオプ教育の一番分かりやすい場面だけ切り取ると,
「学生が企業に行って,お給料を頂きながら6~8週間現場で仕事の体験をし,勉学の大切さや社会人としての基礎を学ぶ」
という授業科目があります.学生たちの間では
「お金が貰える必修授業」
などとも呼ばれていたりします.
しかし,もちろん何の準備もしないでいきなりアルバイト感覚で学生が企業にお世話になるわけではありません.工学部の一年生はその準備として「コーオプ演習I」という授業を行っています.
学校と企業とで一番違うところは何かと言うと,他人と四六時中一緒に働くという点です.つまり,授業を聴いて,自分で勉強をして,良い成績をとって…という「個人プレー」だけでは済まず,「チームプレー」が必要になってきます.
工学部の一年生ではその「チームプレー」をどう進めていくかを学ぶための事前学習として「コーオプ演習I」という授業があるわけですが,そこで行うことをシラバス(授業の説明文みたいなものです)から抜粋すると以下のように書いてあります(先に言っておくと全部読まなくても結構です).
工学部学生全員がコーオプ実習を学外で行うための準備として、一般企業において必要な コミュニケーション力に不可欠な社会的教養を深めるとともに、課題解決に用いられる最 も一般的なアプローチであるグループワークの手法をProject Based Learningにより習得 する。 社会人基礎力としての社会常識を高めるための第一歩は新聞(特に政治、経済などの時 事問題)を読むことであり、まず身近な新聞記事を題材にして、自ら興味のある課題を以 下の例示のように設定し、その課題に取り組むためのグループワークを行う。また、課題 の気付き・解決能力の向上が本演習の目的であるので、課題の設定おいては、必ずしも正 解があるわけではない、また現時点では結論のわからない課題を設定することで構わない し、むしろその方が好ましい。
"Project Based Learning"
なんとなくカッコイイですね!
簡単に言うと
「あるプロジェクト(課題)にチームで取り組んで(グループワーク),その過程を通じて色々なことを学ぶ」
という授業で,黒板に先生が書いたことをせっせとノートに書く授業とは全く異なります.
…おっと,そろそろ字数制限ですか.
裏技を使えばもう少し行けるらしいのですが,なんか堅苦しい話になってきたので詳しい話は次回に持ち越しましょう.
次回は「その2」として,現在行っている「コーオプ演習I」の様子をレポートしたいと思います.
ちなみに,コーオプ教育についてのその他色々なことについて,工学部で主導している笹岡教授の記事が下記から見られますので,是非一度ご覧ください.
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