共通工作室の紹介 -その2 3Dプロッタ-
| 固定リンク 投稿者: 機械工学科
一昔前は,「3D」ではなく,「2D」で,パソコンで描かれた線画データ(図面やグラフなど)をアウトプットする機械として使用されていたそうです.
最近では,ステッカーを製作するために,カッティングシートを切り出す用途を持ったものもあるようです.
さて,本機器は「3D」ですので,3次元的なものをプロットする機械になります.
よく似たものに,「3Dプリンタ」がありますが,3Dプロッタとの違いは,3Dプリンタが材料を熱で溶かすなどして積層していくことで物体を成形するのに対して,3Dプロッタは,エンドミルと呼ばれる刃物を使用して,切削加工することで物体を成形するところにあります.
共通工作室に導入された3Dプロッタは,ローランド ディー. ジー.社の,MDX540になります.
通常は,X-Y-Zの3軸の並進動作を制御して加工する「3軸CNC加工機」なのですが,共通工作室のものは,回転軸ユニットが追加されており,合計4軸制御可能な「4軸CNC加工機」となっています.
アテナ胸像の図面(右):http://www.thingiverse.com/thing:935535
今回お見せした加工物は,ケミカルウッドと呼ばれる,簡単に削れる木材に近い材料でしたが,アルミニウムなども加工できます.様々な材料を選べるところは,3Dプリンタとは違って良いところかもしれません.
長くなりましたが,3Dプロッタの紹介はこの辺で終了しておきます.
次回は,導入された機械の中でも一番大きい,ワイヤカット放電加工機について説明したいと思います.
最後に,9月25日現在の共通作業室の様子を載せておきます.
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