秘仏の環境効率を考察する!【第1回】
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みなさん、お久しぶりです。サステイナブルマネジメント研究室の芝池です。
前シリーズ「小倉百人一首は和歌のLCAだった!?」では、歌聖藤原定家が編纂した珠玉の歌集「小倉百人一首」にまつわる数々の謎について、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて怪しげな解明に取り組みました。
みなさんの評判はどうであれ(?)、結構うまくまとまったぞ、と自画自賛しています。
そこでいよいよ第二弾、新シリーズ「秘仏の環境効率を考察する!」の開幕です。
秘仏とはまた妙なものを持ち出してきたな、と思われるでしょうが、ここで大事なのは「環境効率」の方ですので、何卒ご容赦下さい。
さて、サステイナブル工学ではLCA(ライフサイクルアセスメント)と呼ばれる手法がとても重要だというお話を何度もしてきましたが、LCAはその名の通り、製品のライフサイクル(一生)をアセスメント(評価)するツール(道具)でしたよね。
では、今回話題にしようとしている「環境効率」とは一体何なのでしょうか。
「環境の効率ってどういう意味?」
「環境と効率の間にどんな関係があるの?」
普通はそう感じると思いますが、環境効率とはLCAを応用したマネジメントツールで、それも製品の環境への影響を評価するだけでなく、その製品が社会や私たちの生活に与える「価値」についても考慮した複合的な評価指標を意味しているのです。
以前に一度簡単に触れたように、価値とはとても多様な概念で、まず定義から始まり、定量化の方法や環境負荷との関係性など、いろいろ面倒な側面がありました。
とはいえ、ここではあまり堅い話は抜きにして、話を先に進めたいと思います。
ところで、秘仏です。
今年は長野の善光寺で(数えで)7年に一度の御開帳に当たり、ニュースで大変な賑わいぶりが報道されていましたので、みなさんにも聞き覚えのある言葉だと思います。
秘仏とは、ズバリ秘められた仏像、つまり普段はお目にかかれないけれど、たま~に私たちの前に姿を現して下さる(御開帳!)、とても有難い仏様なのです。
毎月決まった日とか1年のある時期だけとか、時々秘仏を開帳して戴けるお寺は多くありますが、善光寺はなんと7年(実際は6年)に一度だけなのですから盛り上がるのも頷けます。(もっとも、33年や50年に一度なんていう途方も無い秘仏もあります。)
でもこの秘仏と環境効率とがなぜ絡んでくるのか、そろそろ本題に入らないといけないとは思うのですが、やっぱり今回も字数オーバーですね。
次回以降、話がどんどん展開していきますので、どうぞご期待ください。
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