お湯で融ける金属
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こんにちは! 材料グリーンプロセス研究室の古井です。
金属って言うと、ちょっとやそっとでは融けないイメージを持っておられると思いますが、実はそんな金属ばかりではなくて、中にはお湯で融けるような金属があることをご紹介しますね。
金属は通常、私達が生活している温度(常温)では固体として存在します。
そうではない極端な例として、水銀は常温で液体であることはみなさんもご存知ですよね。
水銀の融点は、なんとマイナス38.9℃。
その他、29.8℃のとても低い融点を持つガリウムっていう金属もあります。
そんな融点が低い金属の中で、古井が注目しているのは「Uアロイ」という動画のような合金。
これはスズという金属と、ビスマスという金属をミックスした合金で、その融点は約70℃。
お湯の中に入れると、5分ほどで簡単に融けちゃいます。
この合金を使って、東京工科大学機械工学科のオープンキャンパスでは、「お湯で融ける金属でオブジェを作ろう!」という体験型のイベントを行っているんですよ。
ビーカーに入れたお湯の中で、合金の塊がだんだん融けていくのは、さながら映画ターミネーターの一場面を見ているかのよう。
毎回、驚きと感動の声があがります。
Uアロイが融けるところを見ていただくだけじゃなくて、融けたUアロイを型の中で固めてオブジェを作る鋳造のデモンストレーションをご参加のみなさんと一緒に行います。
できるオブジェは東京工科大学の校章をかたどった鋳物。
金属に関するクイズを出題して、一番正解が多い方にもれなくプレゼントしています。
3月29日(日)に行われるオープンキャンパスでも、このイベント「お湯で融ける金属でオブジェを作ろう!」を開催しますので、ぜひ東京工科大学へいらして下さい!
[(株)大阪アサヒメタル工場のホームページより]
ちなみにスズの融点は232℃,ビスマスは271℃。
それなのに、スズとビスマスを合金にしたUアロイの融点は、なぜ70℃にまで下がるのでしょう???
そこには物質の反応に伴って凝固点が低下するという、サイエンスが存在します。
東京工科大学機械工学科の講義では、そうした合金の摩訶不思議な現象についても、詳しく・やさしく解説してゆきます。
次回は今回に引き続き、金属のおもしろさ・楽しさについてクイズを交えながらお話ししますね。
こうご期待!
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