3Dプリンター講習開催
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機械工学科の三橋です.
本日は,昨年の3月に行われた本学と機械技術振興会の共同開催である『3Dプリンター講習基礎1』の様子を紹介致します.この講習は,近年爆発的に流行しつつある3Dプリンター(積層造形)を容易に使用できるように技術者・研究者を育成する内容です.
講習内容は以下の通りです.
1.講演:材料力学(演習付き)
2.講演:3Dプリンターとは何か?
3.講演:3D CADの使い方
4.講演:3Dプリンターの使い方
5.実習:3D CADモデルの設計
6.実習:3Dプリンターの使用
材料力学では,東京大学の醍醐先生による講義と演習を行いました.講義は加工や素材の構造などを理解しやすい内容で御教授していただきました.講義の途中に挟む10分前後の演習は,座学講義のみに飽きることがないよう工夫されていました.材料学や加工学を理解するかしないかで,3Dプリンターへの理解が異なります.使用するだけなら,誰でも可能かもしれませんが,機械部品を設計・試作するには,基礎的な知識を蓄えることも重要だからです.
3Dプリンター講習では,3Dプリンターそのものの機能説明と使用方法を説明しました.3Dプリンターは200℃前後の高熱板を使用するため,安全には十分に気をつける必要があります.最初は既存のCADデータにて雄ねじ,雌ねじのセットを試作しました.
最後は3D CADの講習です.3D CADはフリーソフトであるAutoDesk 123D Designを使用しました.123D Designはフリーソフトですが,Cube形状,ピラミッド形状,球形を簡単に作成できるCADソフトです.チュートリアルビデオを見ながら使用方法を理解していきました.さらに,マン・ツー・マンで使い方を指導して頂きました.123D Designは誰でもインストールできます.興味のある方は是非とも検索してみましょう.使い方はyoutube等にも出ていますので参考にしてみてください.
3D CADと3Dプリンターの使い方がわかったところで,いよいよ自ら設計したモデルを試作します.プリンターでの試作は本当に楽しそうでした.工学部機械工学科としては,このような楽しい講習も用意していく予定です.このモデルは?!コメントは控えておきます.
最後に,講習修了証の授与です.講習前よりも自信が付いてたくましくなったような気がします.さらに,機械技術振興会様のご計らいにより,楽しい,楽しい懇親会をセッティングして頂きました.本当にありがとうございます.
東京工科大学工学部機械工学科としては,2年次後期に3D CAD実習があります.3D CADの使用方法と3Dプリンターでのモデル作りを予定していますので,是非とも楽しみにしてください.
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