研究室学生諸君の学会発表
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こんにちは。大山&三橋です。
大山・三橋研究室所属の学部4年生と修士2年生が学会で研究成果の発表をしてきました。
学会とは?
学会というのは、大学、公立機関、企業などの研究者が、研究成果を発表したり、協同で研究をしたりする集まりで、日本には1000以上の学会があります。機械工学を専門とする人が所属しているのは、機械学会、ロボット学会、電気学会、計測自動制御学会、設計工学会、精密工学会、・・・などです。機械工学の分野も広いので、研究者も複数の学会に所属して、それぞれに関係の深い研究成果を発表し、お互いの知識を交換します。また各学会の中もいくつかの分野に分かれていることが多く、今回は12月15日-17日に開催された計測自動制御学会のシステムインテグレーション部門講演会(SI2014)というところで発表してきました。全部で600件以上の発表があり、1000人以上が参加しています。システムというのは「いくつかの要素が集まったもの」という意味で、インテグレーションというのは「集めること」ですから、システムインテグレーションというの「いくつかのシステムが集まったシステム」という意味になります。
発表とは?
このSI2014では、人間とロボットのシステムをテーマにした研究発表会とか、レスキューロボットをテーマにした研究発表会とか(各発表会をセッションと言います)、130以上のセッションがありました。私たちの研究室が参加したのは、「快適生活支援の実現化」というセッションで、学部4年生が「技術伝承・芸能伝承のためのRGBDカメラによる3次元挙動軌跡の局面化」という発表を、修士2年生が「歩行補助器の制御系設計に関する研究」という発表をしました。前者は、将来的には機械に人間の匠のわざを伝えることにもつながる研究で、まずは、スポーツコーチなどが「もっと腕を上げて!」とか言葉で指導しているのを、カメラで解析して「色や形という表現で伝える方法」を開発しようというものです。後者は、お年寄りなど足腰の弱った人でも、気軽に外出できるような福祉機器の開発に関するものです。今回の発表は、写真のようにスライドを使って15分くらい発表し、その後、参加者と質疑応答をするという形式です。本学の修士の学生は、卒業するまでに少なくとも1回はこのような学会で発表することが義務付けられています。学部4年生でこのような学会発表するのは、特に優秀な研究成果が上がった学生さんです。研究内容などを発表する練習は、大学1年生の時からいろいろな授業で行われますが、他の大学の人や企業の人の前で自分の研究発表するのはとても緊張します。初めは上がってしまってうまく話せなかったり、相手の質問の意味がわからなかったりしますが、だんだん慣れて、企業で仕事をするときにはこの経験が大変に役に立つことになります。国内や外国で開催される国際学会に参加して英語で研究発表する学生さんもいます。
会場は?
最後に、今回は東京晴海にある「国際展示場」、別名「東京ビッグサイト」というところで開催されました。学会は、このような公共の会議施設や大学、あるいはホテルなどで開催されます。ビッグサイトではいろいろな催しが開催されます。東京マラソン2015のゴールだったり、日本ホビーショーが開催されたり、機械関係では、国際ロボット展、国際工作機械見本市などが開催されますので、機会がありましたら遊びに行ってみてください。新橋駅から「ゆりかもめ」で行けますが、多くの人は途中のお台場で下車したいかもしれませんね。
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