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レーザーでものづくり! 【その1:光で物を切る】

| 投稿者: 機械工学科

 みなさんこんにちは,光・エネルギー研究室の大久保です.今日は僕が他の大学と共同研究をやっているレーザーを使ったものづくりについてちょっと書いてみようと思います.

 みなさんは「レーザーでものづくり」と言うとどのような物を想像されますでしょうか?レーザーをビビビーッと撃って物がバーンッと壊れて…という物騒な想像をしたアナタ,実は半分正解です!おめでとうございます!

 でも,今の想像だとものをつくっているどころか壊れていますよね.それでものづくりって…どういう事なのでしょうか?

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 さて,レーザーを撃ってバーンッ!という皆さんの想像は,具体的には何が起こっているのかを考えてみましょう.実は以前の記事で殆ど答えを書いています.以前,レーザーで物を動かす話で,

・ドーンと強いレーザーを物に当てる
・何かしらの物が一瞬で高温になって爆発のような現象が起こる
・その爆発に吹っ飛ばされて物が動く

と書きました.これについて,皆さん分かって貰えたでしょうか?

 レーザーより前に,もう少し身近な光である太陽光を例に考えてみましょう.太陽光に当たると暖かいですよね.そして,虫眼鏡で太陽光を集めると紙を燃やしたりできますよね.そう,光のエネルギーは物に当たると熱に変わるわけです.そして,物を燃やしたり出来るわけです.

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 これを応用して,紙に虫眼鏡で太陽光を集めながら燃える所をずらして行くと…燃えて無くなった線が紙の上に書ける事になります.それでは,ここで虫眼鏡を円を描くように動かして,円形の燃えた線を紙に書いてみましょう.すると,円形の線の内側は円形の紙として取り出せますよね.つまり,偉そうに言うと

「光を用いて紙を円形に切る事に成功した!」

という事になりますよね.材料を必要な形に切ったり削ったりするのはものづくりの初期段階では必須の事です.これが「光でものづくり」の分かりやすい(つもりの)例です.033_2  さて,ではそこに太陽光ではなくってレーザーを使うとどうなるのか…おっと,そろそろ字数いっぱいです.この続きはまたの機械…じゃなかった機会に.

おおくぼ

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