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新説(珍説?):小倉百人一首は和歌のLCAだった!?【第2回】

| 投稿者: 機械工学科

みなさん、お元気ですか? サステイナブルマネジメント研究室の芝池です。

 前回はサステイナブル工学の必須アイテム、LCA(ライフサイクルアセスメント)について紹介しました。
 LCAとは、製品のライフサイクル(製品を作る材料の元となる資源の採掘から最終的に製品が廃棄されるまで)をくまなく分析する評価手法でしたね。
 具体的に言うと、自動車や冷蔵庫、パソコンといった身の回りの製品の環境問題などを考える場合、その製品の一生をきちんと把握した上で判断する必要がある。いくら性能が良くても健康に害のある物質が含まれていてはダメだし、どんなに見た目がキレイでも作る時に大量のエネルギーを消費するような製品は、地球に住む私達にとって決して有益な製品にはなり得ないのだ、と理解するのに役立つのがLCAなのです。

Blog02

藤原定家

 そして、なぜだか知らないがLCAは小倉百人一首の謎を解くカギにもなるらしい、という話だったのですが、その謎の一つに「我々の知らない別の(双子の?)百人一首が存在する」というのがありました。
 実は、藤原定家は小倉百人一首とそっくりな歌集をもう一つ残しています。
 『百人秀歌』と呼ばれるこの歌集は1235年に定家によって編纂され、100人ではなく101人の歌人の各一首、つまり101首の和歌から成り、しかもその101人のうちの98人までが小倉百人一首と同じ、また97首が同じ歌なのです。
 でもこの二つのそっくり歌集には大きく違うところがあって、それは、収録されている歌の順番が両者の間で全く違うという点です。
 小倉百人一首には一番の天智天皇(645年、大化の改新)から百番の順徳院(1221年、承久の乱)まで、約600年にわたりほぼ古い順に歌が並べられていますが、百人秀歌はそうでもなく、むしろ隣同士の歌の関連性に特徴があると指摘する研究者もいます。
 ちなみに、百人秀歌には後鳥羽院(承久の乱)と順徳院の二人が撰ばれていません。

 そこで、この二つの歌集の歌の順番をよ~く比較して調べてみたところ、とても面白いことに、歌の順番が違うのはあるグループ分けされた範囲の中だけに限られ、そのグループの分け方にも明らかな法則性があるという大発見をしたのです(この私が!)。
 すなわち、どちらかの歌集があらかじめ意図的に幾つかのグループに分けられており、何らかの理由でグループ内の歌の順番を変えてもう一つの歌集に仕上げ、その際少しだけ歌人と歌を入れ替えたのではないか、と推定されるのです。
 さらに、そのグループがLCAのように「何か」のライフサイクルに合わせて構成されているように私には見えるのですが、ではその「何か」とは・・・

 ああっ、またしても字数オーバーです。続きは第3回で!

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