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ロボコン挑戦:CS学部3年次有志奮闘中

| 投稿者: 機械工学科

学科長予定の松尾です.
さて,今日の最初の写真は,休憩時間の風景ではありません.

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Fig.1: ロボットの気持ちになってバドミントンをする学生達

 

前に書いたように,機械工学科では「機械創造応用」という授業で,3年次後期に全員が半年かけてチームでものづくりプロジェクトを実施します.そのときには研究室に配属されていて,このプロジェクトのテーマやチームは研究室単位です.
松尾研究室では,NHK大学ロボコンに挑戦するテーマを予定しています(NHK大学ロボコンについてはこちら:http://www.official-robocon.com/jp/daigaku/daigaku2015/index.html).

機械工学科は来年1年生からなので,現在は学生がいませんが,実はコンピュータサイエンス学部の3年生の希望者が,「プロジェクト実習」という授業の1テーマとして大学ロボコンに挑戦しています.そこで今日は,その状況を書きます.

NHK大学ロボコンはABUロボコン(詳しくはこちら:http://www.official-robocon.com/jp/abu/abu2015/index.html)の国内予選という位置付けで,競技テーマはその年のABUロボコンとほぼ同じです.これがちょっと曲者で,企画する側は数年に1回のチャンスなので張り切ってお国柄を出そうとするため,ロボット競技としてはしばしば無茶振りです.

今年のABU大会はインドネシアが主催で,インドネシアといえばバドミントンということで,学生の手作りのロボットに本物のバドミントンをさせようという,相当無茶な(失礼)テーマが与えられました(ABUロボコン2015の詳しいルールはこちら:http://robocon.tvri.co.id/ から,国内版はこちら:http://www.official-robocon.com/jp/daigaku/daigaku2015/rulebook.html から).

工科大のチームは,まずロボットの気持ちになって,本当のコートサイズ,移動ネットを使って実験するところから始めました.その様子が最初の写真です(Fig.1).が,やってみると,サーブを決められた場所に入れることだけでもとても難しい.ついつい体が動いてフォローしてしまい,今更ながらに人体の巧みさを痛感するばかりです.今回のルールでは無線操縦O.K.なのですが,はたして相手のサーブを打ち返せて,まともなラリーが出来るのでしょうか.

現在は,1月末の1次ビデオ審査に向けて,とにかくサーブを入れて,コートを自在に動き回れる機体を1台組み上げようしています.
しかし,なにしろバーチャル志向の強いコンピュータサイエンス学部生なので,機械やメカトロニクスに詳しいメンバーも少なく,なかなか思うようにプロジェクトが進みません.ああでもないこうでもないと設計をやり直して(Fig.2),ようやく製作に入ったところ(Fig.3)ですが,なんとか目標を達成してほしいものです.

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Fig.2: 試行錯誤しながら設計に取り組む学生達

 

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Fig.3: 制作に取り組み始めた学生達

もし,コンピュータサイエンス学部生が成果をあげられれば,機械工学科では最新の工作機械が整備され,授業でも機械やメカトロニクスの理論・技術をしっかり身につけるので,きっと常連出場校まですぐにレベルアップできるものと期待しています.どんな設備,どんなカリキュラムかは,いずれ詳しく書きましょう.

では,また.

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