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3Dプリンタ その1 今と昔

| 投稿者: 機械工学科

こんにちは、高橋です。

今日は様々な話題で盛り上がっている3Dプリンタについて触れてみたいと思います。
テレビコマーシャルで3Dプリントサービスが流れていたり、家電量販店で実際に売られていたり、宇宙に飛び出して行ったりと、最近話題に事欠かない3Dプリンタですが、

その歴史は意外に古く、1980年代まで遡るようです。9月15日の朝日新聞に関連した記事が掲載されています。また、2000年頃には、すでに製品開発の現場で注目されており、ものづくり関連の専門雑誌ではたびたび特集が組まれておりました。ただし、その名称はラピッドプロトタイピング(RP)システムと呼ばれていました。その名称に比べて、今使われている3Dプリンタは、一般に分かり易いなかなか上手なネーミングだと思います。

下の写真を見てください。左の黒いモデルは2000年に数千万円した3Dプリンタで製作し着色したもので、右の青いモデルが今年8月に購入した数十万円の装置で製作したものです。寸法の正確さでは、比較できるものではありませんが、外観ではほとんど遜色無いレベルです。この価格で買えるようになったのは、本当に驚きです。

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さて、高校から出張講義の依頼を受けていたので、実験装置を持参して講義を行うことにし、ちょうど手元に届いた3Dプリンタを利用することにしました。そこで開発したのが下の写真の、ものの変形と揺れ方の基本を実験的に学ぶための装置です。

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黄色い本体が3Dプリンタで作成した部分で、そこに透明な記録紙固定板を接着してあります。この本体を従来の工作機械であるフライス盤などで加工しようとすると、使用する工具や加工方向を考える必要があり、中央の四角い穴の部分はそのままでは加工ができないなどの制約があり、なかなか大変です。それに対して、3Dプリンタでは、安定な置き方のみ考えただけで簡単に製作することができました。最大40人ということだったので、12台製作して持って行きました。

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こう見るとなかなか壮観ですね。もし3Dプリンタがなかったらと考えるとぞっとします。手放せない道具がまた一つ増えました。

次回は3Dプリンタの種類などについて説明したいと思います。
それでは、また…

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