学会に参加してみよう! ─私が参加したふたつの国際学会─

| 投稿者: 機械工学科

みなさん、こんにちは。

材料グリーンプロセス研究室に所属している大学院工学研究科サステイナブル工学専攻2年の岡崎颯太です。

 

みなさんは「学会」に参加したことはありますか?

学会は各分野の研究者、学生、企業などが自らの研究成果を発表し、議論や意見交換、研究者同士で交流をする場です。

最新の研究成果をお互いに知ることができ、さらに意見交換をすることで今後の研究・実験のヒントを得ることができる,研究者同士のつながりを作ることができるなど学会発表には非常に多くの利点があります。

特に研究活動のスタートラインに立つ私のような大学院生にとって、非常に多くを学ぶことのできる機会となります。

 

今回は、私が参加した国際学会2件についてお伝えしたいと思います。

 

THERMEC’2023202372日~77日)

1件目はオーストリア・ウィーンのウィーン工科大学で開催されたTHERMEC’2023です。

THERMEC’2023の正式名称はThe International Conference on PROCESSING & MANUFACTURING OF ADVANCED MATERIALS Processing, Fabrication, Properties, Applicationsといい、先端材料のプロセスなどに関する国際会議です。

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オープニングセレモニーの様子

 

THERMEC’2023は今年から対面での発表が復活したので、指導教員である古井光明先生・加藤太朗先生と共に現地オーストリアへ向かいました。

自分としては初めての海外だったので、非常に緊張しながら発表や渡航の準備を行いました。

THERMEC’2023ではPoster PresentationのStudent Postersというカテゴリで発表しました。

研究を行う学生がポスターを用いて自身の研究成果を発表するカテゴリです。

私は「Factor for improvement of plastic workability in magnesium alloy pipes through processing by torsion and back-torsion」というタイトルで、マグネシウム合金のねじり・ねじり戻し変形による特性改善効果についての発表を行いました。

ポスターセッションがスタートすると、各大学の先生方、企業の方、また学生のみなさんがポスターを自由に見て回り、気になった発表に対して質問を投げかけます。

私の発表は材料にマクロな変形を与えて特性を向上させるというわかりやすい内容であったこともあり、興味を持っていただけることができました。

そのなかで質問もいくつか受けましたが、即座に英語で返答するのは非常に難しく、ジェスチャーなどを交えながらどうにかすべての質問に返答することができました。

その一方で、自分の意図を正確に伝えられるような英語力を身につけるべきだと痛感しました。

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ポスター発表会場の様子

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ポスター発表後の記念写真

 

さて、国際学会では研究発表以外にも異国の文化に触れることも大切な勉強です。

オーストリアはヨーロッパのちょうど真ん中、東欧諸国と隣り合うような場所に位置しています。

周辺にはドイツ,スイス,チェコ,ハンガリーなどがあります。

またウィーンはオーストリアの首都で、音楽の都として有名です。

オーストリアの公用語はドイツ語なので、街中の標識や看板はドイツ語表記で読めないものばかりでした。

しかし、お店などでのコミュニケーションは英語で問題なく行うことができました。

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左:駅看板。発音符号のウムラウト(この写真ではü)やエスツェット(ß)が特徴的

右:オーストリア特有のEINBAHN(一方通行)標識

 

ここで観光した名所の中から1つご紹介します。

ウィーン市街にあるカールス教会(Karlslirche)です。

バロック建築特有の豪華かつ曲線のあるデザインで、これぞヨーロッパ!といったような外観です。

内装も非常に豪華で、特に祭壇は光の差し込み方まで計算されたようなデザインで圧倒されました。

その他にもシュテファン大聖堂やシェーンブルン宮殿なども見学しました。

いずれも日本とは全く異なる文化をひしひしと感じることができました。

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カールス教会の外観

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カールス教会の祭壇

 

iDECON/MS2023202391日~92日)

2件目は慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されたiDECON/MS2023です。

iDECON/MS2023の正式名称はInternational Conference on Design and Concurrent Engineering & Manufacturing System Conference 2023といい、コンカレントエンジニアリングや製造システムに関する国際学会です。

マレーシアで生まれた学会ということで、参加者の方もマレーシアの方が非常に多かったです。

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慶應義塾大学日吉キャンパス入口

 

iDECON/MS2023は対面とオンラインのハイブリット形式で開催されました。

私は1日目はオンラインでの聴講,2日目はキャンパスまで足を運び、対面での口頭発表を行いました。

口頭発表はパワーポイントのスライドを使用しながら、口頭で自身の研究成果を発表する形式です。

私は「Effect of various conditions on deformation twin formation by torsion and back-torsion」というタイトルで、マグネシウム合金にねじり・ねじり戻し変形を与えた際に形成される変形双晶の形成量についての発表を行いました。

口頭発表はポスター発表と違い、発表の制限時間が定められているため、発表時間を超えないようにする必要があります。

また、聴者全員の視線が発表者へ向けられるため、ポスター発表と比べて非常に緊張感がありました。

加えて、質疑応答も質問に対してきちんと返答しなければならないので、ポスター発表の際の会話形式での返答とはまた違った難しさがありました。

 

学会では他の研究者から客観的な意見や指摘をいただけるため、自身の研究を見つめ直す貴重な機会です。

さらに海外で開催される国際学会であれば、楽しく異文化にも触れることができます。

チャンスは逃さず積極的に参加し、研究成果を発表してみましょう!

そして、自らの人生観や価値観をさらに高めていきましょう!!

 

2023年 第2回 ものづくり研究会に参加しました

| 投稿者: 機械工学科

皆さん、こんにちは!

ヒューマンセントリックモビリティ(禹)研究室に所属しています、機械工学科4年の曽根優夏です。

先日1020日に北海道で行われた電気学会ものづくり研究会に参加してきました。

 

発表前日には石狩湾新港発電所の見学会に参加させていただきました。石狩湾新港発電所は2019年から運用開始された新しい発電所で、北海道電力初のLNG(液化天然ガス)を燃料とした火力発電所です。見学会では指令室やタービンフロア、屋上に出て周囲の施設についての説明などを受けました。この発電所は海沿いの非常に風が強い場所にあり、風が強すぎて冬にはホワイトアウトしてしまう日もあるとか

 

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図1 石狩湾新港発電所 タービンフロアの様子

 

見学会の後少し自由時間があったため、ロープウェイに乗って天狗山に登りました。この天狗山は小樽市街を見下ろすことができる山で、北海道の三大夜景の一つに選ばれているそう。山頂駅付近にある展望台からは小樽の町を一望することができました!

 

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図2 天狗山 展望台からの景色

 

その後、懇親会が行われ翌日の学会に参加する方を含めた様々な企業の方に、普段の仕事内容やメリットデメリットなど様々なお話を伺うことができ、とても良い経験になりました。

 

さて、学会当日です。私は「拡張現実感技術を用いたユーザの生活支援システム開発」というタイトルで発表を行いました。

 

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3 発表の様子

初めての学会ということもあり非常に緊張したものの、何とか発表を終えることができました。質疑応答では、研究に対する質問や説明が不足している点などをご指摘いただきました。

 

今回参加した学会では唯一の学生ということもあり、他の方の発表を聞いて学ぶべき点などが多く見え、非常に良い経験となりました。発表でご指摘いただいた点などを今後の研究や発表に活かしていきたいです。

 

最後に、本研究はJSPS 科研費(若手研究)23K17261 の助成を受けて実施されました。この場を借りて御礼申し上げます。

学士・修士一貫早期修了プログラムを申請して

| 投稿者: 機械工学科

みなさん、こんにちは。

 

古井光明先生・加藤太朗先生の材料グリーンプロセス研究室に所属しています、工学部機械工学科3年生の長沼琉世です。

 

私は「学士・修士一貫早期修了プログラム」を利用して、2023年9月より機械工学科4年生として卒業課題Ⅰに取り組み、2024年9月からは工学研究科サステイナブル工学専攻へ進学しようとしています。

このブログでは、私が「学士・修士一貫早期修了プログラム」を申請した時の心境についてお話しします。

 

まず、学士・修士一貫早期修了プログラムについて説明します。

通常、大学は学部4年間,大学院は修士2年間の在学期間を経て、それぞれ学士および修士の学位を取得します。

一方、本プログラムはその6年間を学部3.5年+修士1.5年の合計6年間で修了するため、通常コースよりも、1年早く修士の学位が取得できます。

私がこのプログラムを申請した理由は正にこれです。

修士課程の修了を1年短縮することで、その分の学費が節約できます。

さらに、就業年数が1年長くなるため生涯賃金が高くなるメリットもあります。

私は機械工学科1年生の時から進学を視野に入れていたため、これは申請しない理由がないだろうと思い、当プログラムを申請しました。

 

ただし、このプログラムを志願するためには、2年終了時に、2年生までのすべての必修科目を含め88単位以上を修得すると共に、累積GPAが3.0以上であり、かつ、累積GPAによる学科内の成績順位が上位10%以内である厳しい条件をクリアしなければなりません。

私がこのプログラムの申請条件を満たしていることがわかった時は、機械工学科1年生から積み上げてきた学修成果が正当に評価されて、とてもうれしかったです。

私は勉強が得意ではないため、成績を上げるのは簡単ではありませんでした。

講義の内容や課題が理解できず、苦労することも多々ありました。

それでも、わからないことは真剣に勉強し、良い成績をとり続けてきました。

これまでの努力や苦労が報われて、プログラム対象者となったのはとても光栄に思います。

 

その一方で、不安な気持ちにも襲われました。

学士・修士一貫早期修了プログラムでは、3年生の後期から卒業研究が始まります。

このタイミングではまだ必修の講義があるため、講義を受けながら卒業研究をしなければなりません。

また、4年生の前期は大学院の講義をイミグレーション履修しながら研究活動を行います。

大学院の講義は内容がより専門的になるため、今までより苦労することが容易に想像できます。

加えて、就職活動も平行してやらなければならないため、とても忙しくなります。

講義・研究・就職をバランスよく進めるハードなスケジュールを乗り越えられるかどうか不安に感じています。

 

このような気持ちを抱えながら学士・修士一貫早期修了プログラムを申請しました。

10月には卒業研究のテーマが決まり、材料の音色が人の心地良さに及ぼす影響を音響学的解析により明らかにする課題に取り組んでいます。

材料グリーンプロセス研究室の指導教員である古井先生・加藤先生とディスカッションし、自らも試行錯誤を繰り返しながら、材料と音のマリアージュを科学したいと思っています。

卒業研究も、また修士研究も自分が今までやってきたようにコツコツと努力を重ねることで乗り越え、社会に貢献できる成果を挙げていきたいです。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

機会に恵まれて…大学ならではの海外交流,7日間の記録を添えて

| 投稿者: 機械工学科

 Xin chăo!(こんにちは)

 ヒューマンメカトロニクス研究室に所属している,工学部機械工学科4年生の赤崎恵士です.

 9月25日より,東京工科大学は後期の授業が始まっており,機械工学科の2年生はコーオプ実習に励む時期となりました.私が実習に向かったのは2年前の今頃で,そこでは派遣された企業で業務を行い,多くの知識や経験を獲得することができました.そのときの内容は今でも思い出すことができるほど貴重な体験として私の記憶にあります.

 今回のブログではそのような“実習”とは別に,今期の夏休み中に行われた実践工学プロジェクト海外演習という,新たに私の記憶に追加された貴重な体験について紹介したいと思います.

 これからの学生生活の中で,海外へ行くかどうかを悩んでいる方々への新たな検討要素として扱っていただければ幸いです.

 初めに,この実践工学プロジェクト海外演習は大学間協定を提携しているホーチミン市工業大学(IUH)に実際に学生および教員が訪問をして現地で交流をするといった内容になります.目的は,学生に今後必要とされる国際的なコミュニケーション能力やグローバルな視野を育成することです.今回は私を含めた希望した学生9名と7名の教員の先生方と共に参加することになりました.ちなみに,私が今回のプロジェクトに参加するに至った理由は,大学の紹介をするにあたってロボコン挑戦プロジェクトの紹介をしてほしいとの話が上がっていて,それにプロジェクト所属の人も参加してほしいから誰か参加しないかという話が上がったことがきっかけで,私が参加を希望しました.恥ずかしい話ではありますが,大学に所属して3年と半年,丸々ロボコン挑戦プロジェクトの活動を行っていたので,こうした大学生らしいイベントというものに参加した経験がなく,そこに少し憧れていたのではないかなと今では思います.

 参加が決定した後は,ベトナムで行われるシンポジウムでの発表のための準備を出発直前まで進めていました.(この間に,大学に訪れていた中国の学生たちに英語でロボコン挑戦プロジェクトのプレゼンをする機会があり,本番前の場数を積むことができました)

 こうした背景のもと,私たちは9月2日にベトナムのホーチミン市に向けて出発しました.飛行機は成田空港からベトナムのタンソンニャット空港を結ぶ直便で約5時間の飛行となりました.ちなみに,私は今年で22歳となりましたが,これまでに海外旅行などといった経験はなく,今回が初めての海外体験となりました.

 ベトナムと日本の時差は約2時間あり,出発時は19時でしたが,ベトナムにつく頃でもまだ23時台でした.飛行機から降りて,入国審査を済ませた後は現地の大学で宿泊することになっていたので,空港から20分程かけて車でホーチミン市工業大学へと向かいました.ベトナム生活1日目は大学について宿泊する寮の部屋に案内をされて終了しました.

 

2日目 ホーチミン市観光

 ベトナム生活2日目は現地のスーパーでの買い出しから始まりました.ベトナムでは水道水をそのまま飲むことができないので,飲料水や現地の食べ物,生活用品などを現地のスーパーに買いに行きました.買い物は順調にすることができたのですが,帰り道にスコールにあってしまいずぶ濡れの中大学に帰ることになりました.ベトナムは亜熱帯性気候で,今回訪れたホーチミン市は南部にあり,乾季と雨季があります.その中でも今回は雨季の時期にベトナムに訪問をしたので,1日に何回かは雨が降るような状況でした.

 大学に帰った後は,改めて別の服に着替えてホーチミン市の観光に行くことになりました.

 観光では,郵便局とホーチミン市を見渡せるタワー,そして市場に行きました.郵便局では,世界中の国の時刻を見ることができる時計がありました.時計の下には電話ボックスのような空間があり,ドア越しにその中に入るとその国の時間を体験できるといったものでした.


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1 各国の時刻表示

 郵便局を出た後は,ホーチミン市を見渡すことができるタワーに上り,市内全体を見渡しました.そこから見えた景色は,都市部の街並みの中に緑が見えるといった,これからも変化をしていく景色であり,東京などで見る景色とはまた違う不思議なものでした.きっと数年後にまた上れば全く違う景色になるのだろうなといった感覚がありました.


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2 タワーから眺めた景色

 

 その後は昼食を食べた後にはベンタン市場という場所に行きました.ここは観光客向けの市場として展開されており,建物の中には多くの観光客であふれていました.通路が狭く,歩いていると店員さんから日本語で「これはどうですか?」,「これ安いよ!」などとひっきりなしに言われるのでどこを見ればいいのかさっぱりでした.

 

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3 ベンタン市場

 

 ベトナム生活2日目はその後,教員の先生が予約してくださったお店でベトナム料理を堪能した後に大学に帰宅して終わりました.

 

3日目 ミトー観光ツアー

 3日目はミトーというところに観光に行くことになりました.移動は大学からバスに乗って,1時間30分ほどかけてたどり着きました.ミトーについたら現地のガイドさんと一緒にツアーを楽しみました.ツアーの内容は,メコン川を渡って島々を巡るといったものでした.

 

04-mekong 4 メコン川

 

 最初に渡った島では,はちみつとココナッツについて紹介されました.そこではガイドのマイさんから急に蜂の巣を渡されました.巣は養蜂ように作られた格子の中に作られていて,びっしりと蜜蜂が張り付いていました.その後の説明中にも常に周りに蜜蜂が飛んでいる状態だったのでなかなかにひやひやした体験となりました.(その後は何故か蛇を首に巻き付けるなどのイベントもありました)

 

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5 蜜蜂の巣

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6 首に巻かれた蛇

 

 蜜蜂の養蜂エリアを抜けると,今度はココナッツの加工場に着きました.ここでは育てたココナッツを殻とココナッツミルク,ココナッツオイルに分けてそれぞれを加工していく様子が見られました.ちなみに私はここでココナッツキャンディをお土産として購入しました.マイさんによると,ココナッツを使って作る商品は砂糖が使用されておらず,健康的でとても良い食べ物だそうです.

 ココナッツについての説明を受けた後は,メコン川を小さなボートを使って渡りました.このときの様子は回りが南国の植物に囲まれながらゆったりとその景色が流れていくもので,ベトナムの自然を感じることができました.

 

07-coconut 7 ココナッツ

 

 メコン川を小型ボートで渡った後には昼食をとるために観光用の船で別の島に向かいました.その島では何故か現地アトラクションのようなものがあり,マイさんがノリノリで進めてきました.それらのアトラクションはどれもアスレチックのようになっていて下手をすればメコン川に落ちるようなものでした.(今でもよく落ちなかったなと感じています)

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8 綱渡り(アトラクション)

 

 

 昼食を食べた後はマイさんたちとお別れをしてベトナムのお寺を訪れ,大学に帰宅しました.大学に帰ってきた後は4日目の発表のための最終確認を済ませたところで3日目が終了しました.

 

4日目 国際シンポジウム

 4日目は今回の訪問のメインイベントである国際シンポジウムの開催です.

 今回行われたシンポジウムでは初めに参加した各大学の紹介から始まり,特別講演を挟んだ後にそれぞれの分野に分かれて発表会といった流れになります.

 

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9 機械工学および先進応用メカトロニクス

 

 私が参加した分野は機械工学と先進応用メカトロニクスという分野でした.ここでは本学からは工学部機械工学科に所属する学生と教員が参加しました.発表の形式はホーチミン市工業大学の教員の先生方と東京工科大学の機械工学科の先生方の発表に加えて,今回プロジェクトに参加した学生の研究発表やベトナムの学生の発表などがありました.私は今回,自身の研究ではなく,私が所属しているロボコン挑戦プロジェクトについての紹介をさせていただきました.まさかの初の対外発表が海外という形になりましたが,発表資料やプレゼンの練習などは日本にいる間に指導教員の先生のもと,多くの推敲や練習を重ねていたので,本番で緊張はしましたが,問題なく発表できたことは今でもうれしく思っています.また,ホーチミン市工業大学の教員の先生の中にはロボコンを昔やっていた方もいらして,昔のベトナムのロボコンなどについて教えていただきました.

 

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10 ロボコン挑戦プロジェクトの紹介

 

 全ての発表が終了した後には,その分野で話したメンバーの方々に連れられてベトナム料理店に行き,そこで国際シンポジウムの打ち上げを行いました.初めてベトナムの方々と一緒にお食事をしましたが,皆さん盛り上がるための乾杯が非常に大好きで誰かがコップを掲げるたびに乾杯を繰り返していました.ちなみに,ベトナムでは乾杯をするときに「モ,ハイ,バー,ヨー!」(「1,2,3,Yo!」)の掛け声をするのでこちらを覚えておくと皆さんがベトナムを訪れた際に現地のベトナム人の方々とすぐに仲良くなれるかもしれません.

 そのようにして,打ち上げが終わった後は大学に帰宅して4日目を終えることができました.

 

5日目 味の素工場見学

 5日目はベトナムの味の素工場を見学するイベントがありました.このイベントでは早朝からホーチミン市工業大学の学生とバスに同乗して現地まで向かいました.現地に行くまでの間,隣の席に座っていたベトナム人の学生と仲良くなり,専攻している分野や趣味,好きな音楽などを教えてもらいました.(日本のアーティストが好きみたいでした)

 

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11 味の素工場見学

 

 味の素工場についた後はガイドさんに連れられて有名な味の素の生産現場を見学させていただきました.原材料を生産する畑であったり,水質を確保するためのプラントであったり,実際の生産の様子,監視体制であったりと普段私たちが利用している味の素が作られるまでを見ることができました.

 味の素工場の見学が終わった後はそのまま大学に戻ってきましたが,途中で仲良くなったベトナムの学生と一緒に観光に行こうといった話になり,少し時間をおいた後に一緒に観光に行って案内をしてもらいました.

 夜間には一緒に夜ご飯を食べに行くことになり,ピザを食べに行きました.そこでは私たちが時間を勘違いして40分遅刻したり,オーナーが日本人でたまたまお互いに日本人であることを認識する瞬間があったり,そのオーナーにベトナム人の友人が日本語で料理がおいしいことを伝えようと練習したけれど既にオーナーが帰宅してしまったことなどおもしろおかしいイベントが多々あり,海外の学生との交流をしているという実感と共に楽しい思い出となりました.

 

6日目 異文化交流会

 6日目はもう一つのメインイベントである異文化交流会がありました.このイベントでは各国の料理を振舞ったり,衣装や文化を紹介するなどといったり,自国以外の文化について直接触れてみようといったものでした.

 朝から私たちは大学の調理室に案内されて,そこで教員の先生方にお持ちしていただいた材料を使ってうどんとそうめんを作り,学生たちに振舞いました.そこでは,各国の料理が多く並んでおり,いろいろと食べさせていただきました.

 料理を食べた後は,グループに分かれてそれぞれが市内探索をしました.私たちのグループはベトナムの独立記念館と再び郵便局に行きました.独立記念館は昔,大統領などが会合などをしていた場所で現在はライブなどでも利用されることがあるそうです.建物内にはいくつかの部屋があり,それぞれが歴史的価値を持つものとして展示されていました.

 

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12 独立記念館

 

 その後は私にとっては2度目の郵便局への観光になりました.実は,2日目で紹介した時計の説明はこのときに同じグループで回っていた学生が説明してくれていたことばそのままになります.2度目に訪れた際には,1度目と異なり,郵便業務などのカウンターの数が増えており,さらににぎわった観光地になっていました.そこでは実際に時計台の中に入ってみたりして1度目ではできなかったことをすることができました.

 市内散策が終わった後は,大学に戻って夜ご飯を食べた後にステージ付きのホールに集まって各国の出しものが行われました.ここでの出しものでは,着物を着て盆踊りを会場の全員と踊るといったことをしました.多少の機材トラブルなどもありましたが,会場の全員が立ち上がって盆踊りをする姿をステージ上から眺めるといった中々体験するようなことがないことを体験できました.出しものの後は各国の衣装を見せるファッションショーが行われました.そのあとは何故かみんなでステージに上がってダンスを踊り(何も分からないので見様見真似で踊りました),最後には2匹の龍を表した人たちが表れてココナッツを割るといった演技を見せていただきました.イベントが終わった後には全員で集合写真を撮影して個別の写真会のような形で夜遅くまで過ごしました.

 

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13 異文化交流会

 

7日目 帰国

 今回のプロジェクトは本来,10日間の滞在予定ですが,私と一部の教員の先生方は日本での予定があるため,このタイミングでの帰国となりました.早朝7時の飛行機でしたが,ホーチミン市工業大学の教員の先生も空港まで同行していただき,「またお会いしましょう」と言ってお別れをしました.その後は特に問題もなく出国審査も通り(なぜか金属探知機に引っかかる),無事ベトナムから飛び立つことができました.日本ではちょうど台風が直撃しているタイミングでしたので,帰りの飛行機は過去に経験したことがないほど揺れていましたが,無事成田空港に着き,入国審査も通過して帰国することができました.

 このような形で,私の初めての海外旅行?は終了しました.今回の経験を通して,私は次のことを学びました.

  • 海外の人は話せば理解をしてくれる(理解しようとしてくれる)こと
    • どんなにたどたどしい英語であってもそれをしっかりと聞いてくれる
    • 逆に言うと話さなければ絶対に伝わらない(ジェスチャーも大事)
    • 伝わる英語で返してくれる
  • 自分はまだまだ語学力が足りないこと
    • 本当に伝えたいことを表現できない
    • 相手の言いたいことを理解できないことがある
    • 英語を話す意識が足りない
  • 異文化の人々,海外の人々とつながるということ
    • これまでは日本人とばかり話していたが,それだけでは得られない新鮮さや気づきがある
    • 彼らは自身のことをとても細かく紹介してくれる
    • 海外の人々はとても積極的で話上手

 上記のように,私は改めて今回のプロジェクトを通して気づいたこと,学びたいと思ったこと,大事にしたいと思ったこと,しなければいけないことを意識するようになりました.自身が変わったと感じるのではなく,変わりたいと思い,どう行動するのか.それができていると自覚できるようになることは今後の活動や将来の生き方としても非常に有用になるのではないでしょうか.このブログを読まれている皆さんにもぜひ,そのような自覚できる瞬間というものを経験してもらいたいです.私はそれを今回の海外訪問を経験して得ることができたと感じています.他の海外訪問プログラムも本学では多く展開されていますので,自らに合いそうなプログラムを探して参加してみてはいかがでしょうか?

 このような長々しい文章をお読みいただきありがとうございました.今回のプロジェクトで我々は楽しめたからこそ強く記憶に残り,新たに学びたいと思わせる要素となっていると私は考えています.大学は恵まれた機会の宝庫です.皆さんもタイミングが来れば(もしくは自分で求めれば)機会は必ず訪れるはずです.そのときにはぜひともその機会を活用して新たな自身の変曲点となるのではないでしょうか.

 それでは,このブログを読んでいただいている皆さんにも恵まれた機会が巡ってくることを祈念しまして今回のブログを締めさせていただきます.

 Tạm biệt! (さようなら)

 

夏のインターンシップから私の就職活動はスタートしました!

| 投稿者: 機械工学科

2023年度の前期に材料グリーンプロセス(古井・加藤)研究室への配属が決まりました。

工学部機械工学科3年生の菊地駆です。

 

2023年6月、政府がインターンシップに参加した学生の評価を、就職採用の選考に用いることを認めました。

このため、各企業はこれまで以上に夏のインターンシップへ力を入れるようになっていることはみなさんご存じでしょうか。

このブログでは私が夏のインターンシップに参加することで得た気づきについて書いていきたいと思います。

 

夏のインターンシップに参加する目的は様々あると思います。

私は気になる業界を広く見て、自己分析に活かしたいと考え、完成車メーカーや製鉄企業など4業界8社にエントリーしました。

結果5社に合格し、予定が重なった1社は辞退したため、合計4社のインターンシップに参加しました。

不合格となった3社はエントリーシートの選考でつまずきました。

第3者にエントリーシートを見てもらい、客観的な意見を反映しなかったことがその原因だと思います。

志望度が高い企業も含まれていたため少し後悔していますが、自分の弱みがわかったと前向きにとらえて、秋冬のインターンシップに活かしていきます。

今回は特に学びが大きかった電力会社でのインターンシップ体験を、工学部での学びと合わせて紹介したいと思います。

 

私が東京工科大学で学び始めて2年半が経ちます。

工学部の学びの中で最も印象的だったのはコーオプ教育です。

コーオプ教育とは、2か月間の企業での実習とその前後の学修を組み合わせた教育プログラムです。

私は移動式投光器を製造・販売している企業の開発部で実習をしました。

行った業務は製品の耐久検査,ケーブル接続,圧着端子の取り付けや、CADを用いたクランク機構の設計等です。

実習終了後には企業からのフィードバックを今後の学びに活かすための事後学修がありました。

先生の客観的な視点をもとに自分自身の行動を振り返ることで、成功と失敗それぞれの要因を分析し、成長につなげることができました。

 

コーオプ教育を通じて、世界中で使用される製品を作る現場を目の当たりにし、世界の需要に応えて人々の生活を支えるエンジニアとして活躍したいと思うようになりました。

そこで夏のインターンシップでは、 東日本を中心に火力発電所,原子力発電所などプラントの施工,運用管理,点検,解体を通じて社会インフラを根底から支える企業において2日間のインターンシップを行いました。

 

その1日目には神奈川県にある事務所で企業概要の説明を受けた後、非破壊検査を体験しました。

非破壊検査とは、物を壊さずに亀裂や損傷を検出する検査です。

プラントのパイプなどの対象物を稼働したまま、傷つけずに欠陥を発見できるため電力会社にとって重要な技術です。

非破壊検査技術によりプラントの安心・安全操業を可能にしていると学びました。

 

2日目は実際に火力発電所を見学し、施工管理職の業務内容を具体的に教えていただきました。

一般公開していない巨大なタービンを間近で見て、そのダイナミックさに自然と心が躍りました。

施工管理職の仕事は、工事の計画を立てて安全施工を行うことと大まかな内容は知っていました。

インターンシップではそれに加え、どのような資料をもとに計画を立てて、どの程度の品質基準を目指し、どういった報告書の作成が必要になるのかといった詳しい業務内容を知ることができました。

 

私が感じたインターンシップ参加のメリットは、企業の経営方針や業務内容はもちろんのこと、魅力や特徴をリアリティーをもって知ることができる点です。

その魅力が企業選びに役立ち、他社との比較要素につながり、志望動機がさらに明確になっていくでしょう。

実際の仕事を体験することで、これまで不鮮明だった自分の意欲や興味がはっきり見えてきます。

3年生だけでなく1年生,2年生も対象にしているインターンシップが数多くありますので、時間を作って積極的に参加してみましょう。

その一歩が実りある、また自分らしい人生につながるはずです!

卒業課題Ⅰポスター発表会までの卒業研究を振り返って

| 投稿者: 機械工学科

皆さん、こんにちは。

古井光明先生・加藤太朗先生の材料グリーンプロセス研究室に所属しています、工学部機械工学科4年生の山本樹です。

東京工科大学ではすでに後期が始まっていますが,皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。

 

このブログでは、8月4日(金)に行われた機械工学科の卒業課題Ⅰポスター発表会と、それまで卒業研究に取り組んだ内容について振り返りたいと思います。

大学入試に向けて進学先を選択する高校生,所属研究室を選ぶ機械工学科3年生の皆さんは、ぜひこのブログを読んで大学4年生の卒業研究の不安を解消していただけたらうれしいです。

お付き合いください。

 

材料グリーンプロセス研究室は、金属,音響,CMCの研究テーマに合わせて3つのグループに分かれています。

私は、金属グループでねじり・ねじり戻し加工した機械構造用炭素鋼S15Cの引張特性というテーマで卒業研究を行っています。

このテーマは、棒状材料の強靭化が可能な「ねじり・ねじり戻し変形」を機械構造用炭素鋼S15Cに適用し、引張特性に及ぼすねじり条件の効果やミクロ組織の変化を明らかにするものです。

コンクリートをより強靭化する鉄筋の開発などへの応用が期待できます。

 

これまでの卒業研究の道のりを2023年4月から時系列的に説明します。

 

<4月・5月>

私は、3年生までに卒業課題Ⅰ・Ⅱ以外の卒業要件単位をすべて取得し、卒業研究の実施と並行して、就職活動に専念することができました。

3年生の創成課題等で、企業説明会や模擬面接などのような就職活動を4年生に進級する前から行っていました。

模擬面接では古井先生や先輩からフィードバックを受け、自分の面接は何が良くて、何が悪いのか、またそれはどのように改善すればよいのかを的確に指摘して下さるため、面接本番に向けて何を・どのように意識して取り組めばよいかがわかりました。

その結果、5月には就職したい企業から内定をいただくことができました。

卒業研究ではテーマを選定し,先輩の卒業論文や他の研究者の学術論文を読み進めて、研究の背景や目的を見定めました。

また、実験装置の使用方法や注意点は古井先生や先輩から教えていただき、実験をスタートさせました。

 

<6月・7月>

試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ実験データが出始めました。

私は実験で使用する材料の到着が遅れたため、他の研究室メンバーに比べて研究の進捗度が遅れていました。

また、材料到着後に行った引張試験片の製作方法等の検討にも苦戦し、なかなか自身が思い描いたように結果が出ないこともありました。

しかし、トライ・アンド・エラーを繰り返すことで学べることや、新たな発見につながりました。

引張試験片の加工に使用するフライス盤やワイヤー放電加工機の適正な操作、特に、自身や工作機械の安心・安全には細心の注意を払い、ヒヤリ・ハットを少なくすることがエンジニアにとってとても大事なことを身をもって体験しました。

研究はトラブルを想定して先行して行うこと,研究室のメンバーと協力し合い、失敗を重ねてもコツコツと計画的に行うことが重要だと感じています。

企業でのものづくりも同様で、知恵や工夫を出し合いながら共働・共創した方が楽しいし、良いものができると思います。

 

<8月>

前期末の8月に行われるポスター発表会は、卒業研究の背景や目的,実施事項および結果・考察,卒業課題IIに向けた計画について、ポスターにまとめて発表します。

卒業課題Ⅰの単位取得・成績評価に関わる重要な発表会です。

ポスター原稿はストーリー立ててプレゼンテーションできるように、図や表を用いて詳しく丁寧に、かつ定量的に説明できるように制作します。

材料グリーンプロセス研究室では8月4日(金)の本番前に何度も発表の練習を行い、古井先生・加藤先生から文字の一字一句に至るまでの指摘やアドバイスをいただき、ブラシュアップを重ねます。

ポスター発表会では、専門分野が異なる人に向けて発表することで自分の研究の理解を深めました。

また、様々な指摘や意見・アドバイスをいただき、研究の方向性の幅を広げることができました。

 

いかがでしょうか。

機械工学科4年生前期の流れがイメージできたでしょうか。

卒業研究は大学生生活の集大成です。

卒業課題Ⅰの経験を活かし、常に前向きに取り組み、残り半年の学生生活を充実したものにしていきたいと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

韓国で開催されたIFSA2023に参加してきました

| 投稿者: 機械工学科

 皆さん 안녕하세요(こんにちは)!

 ヒューマンセントリックモビリティ(禹)研究室に所属しています、機械工学科4年の松本 千冬です。

 先日、韓国の大邱(テグ)で820月から23日まで開催されたThe 20th World Congress of the International Fuzzy Systems Association (IFSA2023)で研究発表を行いました。日程としては、19日から25日まで67日の長い旅路でした。

 学会に参加するまでに、論文を3月頃から書き始め、4月に提出し、その後Reviewが返却され修正、最終版の投稿や発表のためのスライド、原稿作りなどを含めて、約半年もの長い時間を要しました。そんな長い時間を要して参加した学会での経験や雰囲気などを皆さんに共有したいと思います。

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図1. IFSAの看板前で一枚

 

 それでは、まずメインイベントの学会について話そうと思います。

 学会初日は、Welcome Reception(懇親会)のみでした。禹先生は挨拶回りをしており、その間、自分は韓国の先生のご厚意により、韓国の学生と交流する機会を設けていただきました。自分は英語が得意ではなく、あまり会話はできませんでしたが、それでも海外の学生と交流を深め、また英語で会話するなど、国際学会ならではの貴重な経験ができました。

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図2. Welcome Receptionの会場

 

 学会の2日目から発表が始まり、この日は私自身の発表はありませんでしたので、他の人の発表を聞くことができる日でした。テーマごとに部屋が2つに分かれており、さらに時間によってもテーマが変わるため、パンフレットに書かれているアブストラクトやテーマを参考にして、2つの部屋を行き来しながら1日を過ごしました。発表は英語で行われ、理解に苦労しましたが、スライドの図や翻訳機を活用して何とか理解しようと努力しました。

 そして学会3日目、ついに自分の出番です。自分は「Development of a User-friendly Interface for a Smart Home System based on IoT Technology」というジェスチャとスマートフォンを用いたIoTシステムに関する発表を行いました。発表自体は2~3週間程前から練習をしていたため、何とかなりましたが、その後の質疑応答では、ジェスチャの種類について、ジェスチャを認識するためのカメラとその位置や認識率について、質問を頂きました。聞かれている内容は難しくなくとも、やはり緊張などから聞き取れないことが多く、また、理解しても言葉が出てこず、苦戦しました。そのため、禹先生の助けを何度か借りることがありました。

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図3. 発表の様子

 

 また、3日目の終わりには、Banquet(宴会)がありました。このBanquetでは、豪華な食事と共に、学会の主催者の話や表彰式など学会の締めとなる催し物が行われました。このとき、自分の隣にはWelcome Receptionで話した韓国の学生が座り、発表の出来や料理についてなど、初日に比べ、緊張が無くなっていたのか、会話の量が増え、結果として、一緒に写真を撮影して、メールアドレスを交換しました。

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図4. Banquetの様子

 

 さて、国際学会に参加するということは、何も発表だけではありません。その土地を見て回って、異なる文化に触れるのも勉強の1つだと思います。なので、ここからは大邱を見て回った話をしたいと思います。

 まず、大邱は韓国の「第3の都市」で、釜山の北西方面の離れた位置しています。私が滞在したエリアは、大邱で一番の繁華街である「東城路(トンソンロ)」に近接しており、特に若い人々で賑わっていました。この地域は、飲食店が多く点在しており、実際、先生と一緒に何度か東城路で食事を楽しんだこともありました。勇気が出なくて1人では1回も行きませんでしたが…

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図5. 東城路の街並み

 

 また、大邱の北に位置する「Donghwasa」というお寺を訪れました。Donghwasaは新羅時代に建てられた歴史あるお寺で、日本の寺院とは異なり、非常に鮮やかで美しいものでした。

 さらに、Gatbawi Rockという石像も見に行きました。Gatbawi Rockを見るには1365段の階段を登る必要があり、登る途中、ひたすら息を切らせながら頂上を目指しました。登った先にあるGatbawi Rockは一度だけ願いをかなえてくれると言われているため、自分も就活がうまくいくように祈りを捧げてきました。日本語で祈っても叶えてくれるか分かりませんが…

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図6. Gatwabi-Rock

 

 そして、6日目には大邱大学校(Daegu University)の教授のご厚意により、大学見学させていただきました。大邱大学は総合大学ということでとても広く、八王子キャンパスの約7倍もあります。そのため、校内の移動手段として電動スクーターが校門でレンタルできるほか、校内には路線バスが運行していたりと、その広さが分かると思います。

 時間の都合により、すべての施設を詳細に見学することは出来ませんでしたが、自動運転の走行試験場や共同研究している企業のオフィスなど、本学には無いものを見ることが出来ました。

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図7. 大邱大学校の校門(めちゃくちゃデカい)

 

 ちなみに、大邱に滞在中、基本的に移動手段はバスでしたが、そのバスの運賃は驚くほど安く、始点から終点まで行っても120円、特急バスでも160円という価格で、乗り換えるとその後のバス代は無料という訳分からない安さです。ちなみに、乗り換え先が電車でも適用されるらしいです…。

 また、コンビニの価格も非常にお得で、例えば500円ほどのレトルト食品を2つ買うと1つ無料、カップ麺を購入すると水がついてくるなど、こちらも訳分からない安さです。

 この1週間、「もっと英語を勉強して行けば…」や「積極的に声を掛ければ…」など後悔もありますが、韓国や大邱の歴史、文化を学びつつ、国際学会の経験というとても有意義な時間を過ごせました。

今だからこそオススメできる就職活動

| 投稿者: 機械工学科

みなさん,こんにちは.

材料グリーンプロセス(古井・加藤)研究室に所属する,工学部機械工学科4年生の茂木大知です.

このブログでは私自身の就職活動を振り返って,これから就職活動が本格化する後輩のみなさんに向けて今の時期にやるべきこと,就職活動の進め方などについて紹介させていただきます.

 

株式会社リクルートホールディングスの就職みらい研究所が発行する「就職プロセス調査」など大学生の就職状況をまとめたウェブを見ると,2023年7月時点で8割を超える大学4年生が内々定を取得していることがわかります.

また,企業は2025年3月卒業の人材確保に向けてすでに動き出しており,学部3年生のみなさんの中にも就職活動をスタートさせている方も少なくないはずです.

高校生の大学受験は夏休みが重要と言われますが,大学生の就職活動においても他ではなく,夏休みが勝負どころだと就職活動を終えた今だからこそ断言できます.

 

学部3年生の夏休みにやるべきことはズバリ,自己分析です.

自己分析は自分探しと違って長所や短所を考えるのではなく,様々な業界,業種の説明会やインターンシップに参加して,自分がやりたいこと・やりたくないことをしっかりと自覚することです.

また,適性検査であるSPIへの対策もこの時期から始めるべきことのひとつです.

私はスマートフォンのアプリ「SPI 言語・非言語対策問題集」を活用して、基礎学力や性格特性を高めていきました.

通学の電車やバスの時間を有効に活用できるのがオススメポイントです.

SPIは時間との勝負なので,短い時間でできる限り多くの問題を解くことによって,自らのコミュニケーション能力や向上心を把握し,仕事適性を見定めることができるようになります.

自己分析やSPIは自分の将来に直結します。

いつやるの? 今でしょう!(笑)

 

夏休みが終わるまでにやりたいことをはっきりさせ,就職試験に向けてしっかりとした土台を作ることで,冬そして春には自分に合った企業への挑戦がしやすくなります.

すでに志望する企業や業界があるみなさんは早期選考を目指してもよいでしょう.

夏休みに説明会やインターンシップに参加すると,その後秋・冬のインターンシップに参加した人よりも早く優位な状況で選考に臨める企業がたくさんあります.

そうした早期選考の中でも,大学推薦をおすすめします.

実際に私は大学推薦を利用して就職活動を進めました.

大学推薦の最大のメリットは,選考が有利になり早期の内々定獲得が期待できることです.

これだけでも活用する価値は十分にあると思いますが,キャリアコーオプセンターのアドバイザーの方に,その企業に合ったエントリーシートの書き方や,面接における受け答えなどを指導してもらえることもおすすめポイントです.

私が大学推薦のシステムを活用して,高速道路の保守・点検企業の就職活動スケジュールを紹介します.

3年生の夏休みからものづくり企業を対象とした就職活動をスタートさせ,その年明けには高速道路の保守・点検企業の大学推薦を志願することを決めました.

大学推薦のおかげで一次選考(面接)は免除となり,4年生になったばかりの4月には内々定を獲得しました.

 

3年生の8~10月      企業説明会(業種の絞り込み)・SPI対策

3年生の11~2月       業種を絞り込んだ上での企業説明会,インターンシップ参加・面接対策

3年生の3月               大学推薦の学内選考・企業の二次選考(技術面接・SPI)

4年生の4月               最終選考(役員面接)・内々定獲得

 

大学生の就職活動は,オンライン化や早期化など年々変化し続けていることもあり,こんとんとしています.

そういう状況下だからこそ機械工学科3年生のみなさんには,東京工科大学が誇る就職支援システムをうまく活用しながら,今まさに本格化している就職活動をアグレッシブに進めて欲しいと思います.

 

最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.

激戦の自己推薦選考を勝ち抜いて

| 投稿者: 機械工学科

こんにちは.

2023年度後期より,材料グリーンプロセス研究室に仮配属となりました機械工学科3年生の匂坂真子です.

このブログでは,私が経験した研究室配属の自己推薦選考についてお話ししていこうと思います.

 

私が所属する機械工学科の自己推薦選考は各研究室が決めた方法で,一般選考の前に行われます.

そのスケジュールは

 5月15日(月)~5月21日(日);研究室訪問(配属を希望する研究室を訪問し,研究内容や研究室活動について教員や上級生から説明を受ける.)

 5月22日(月)~5月29日(月);自己推薦選考申請(志望動機などと共に,配属を希望する研究室を申告する.)

 5月31日(水)~6月14日(水);選考(各研究室が定める方法で候補学生を選考する.)

 6月16日(金);選考結果発表

でした.

 

自己推薦の行方を決める材料グリーンプロセス研究室の選考は,所定の調書を手書きで作成する,そしてそれに基づいた面接でした.

それらの一番のポイントはやはり,調書に設問があり,また面接でも尋ねられた「材料グリーンプロセス研究室の自己推薦選考を志願した動機・理由」です.

私が材料グリーンプロセス研究室の自己推薦選考を願い出た理由は,材料はものづくりの基礎であり,中でも機械のエンジニアは,機械を設計する際に材料を正しく選択し,適切な箇所に配置する能力が求められることを知っていたからです.

古井先生がサステイナブル機械材料の講義で説明された「適材適所」のセンスを身に付け,ぜひ実践したいと思っていました.

研究室配属において材料グリーンプロセス研究室は毎年人気が高い一方で,私はGPAがあまり高くないため,一般選考で合格する自信がありませんでした.

そのため一回でも多く選考の機会を得るために自己推薦選考を選択しました.

予想どおり材料グリーンプロセス研究室を希望する学生は多く,自己推薦選考は定員3名のところ7名の応募がありました.

機械工学科の中では最も高倍率と聞いています.

 

そんな大激戦の自己推薦を勝ち抜くために私が意識したことは調書の書き方です.

調書は手書きである上に,面接時に古井先生と加藤先生が必ず読まれます.

調書が私の第一印象を左右すると言っても過言ではないと思います.

文字の上手・下手ではなく,丁寧に書くことによって私が材料グリーンプロセス研究室でやりたいこと・目指していることが熱意をもって古井先生・加藤先生に伝わると考えました.

わかりやすい調書を書く方法として,まずはきちんと下書きをし,しっかり校正してから清書をしました.

それにあたって,コーオプ演習Ⅰで学んだKJ法を活用して,別の紙何をやりたいのか,どのような材料に興味があるのかなどをひたすら単語で書き出しました.

例えば「どのようなものづくり,ちえづくりをするか」を考えたとき,まず医療器具や介護補助器具など興味がある製品をリストアップしました.

次に,高齢者や子供,女性,男性,猫,犬など,書き出した製品の対象となり得る単語を挙げました.

同じ器具でも,使う人に応じて,材料は適切に選択しなければならないことを述べました.

書くことによって自分の頭の中にあるコンテンツを目に見える形として整理し,それらをつなげて文章化することによって,具体的で伝わる調書にまとめることができたと思います.

 

次は、最難関とも言うべき面接です.

キーワードを書き出す→整理する→文章化するという,調書を作成する一連の作業によって,瞬時に,また簡潔に答えることが求められる面接も,何とかクリアしました.

面接の対策として,調書の内容や研究室に関する質問には,きちんと答えられるようにしました.

特に「材料グリーンプロセス研究室の自己推薦選考を志願した動機・理由」は面接で必ず尋ねられると予想したため,調書に書ききれなかった詳細まで話せるようまとめておきました.

 

自己推薦選考をすべて終えた今感じていることは,調書は伝えたいことを明確にする(要点整理),面接ではそれらを伝えようとする強い気持ち(熱意)が大事だということです.

自己推薦選考を申請する学生は,その研究室に強い思いやこだわりがある人ばかりです.

つまり,その学生の数だけ調書の書き方や面接への対策があります.

ここでも大事なことは「適材適所」で,求められていること・伝えたいことを見つけ,それを文章の中で適切にアレンジすることによって,より効果的なアピールにつながります.

私が行った調書・面接への対策は、単に激戦の自己推薦選考を勝ち抜くためだけでなく,この夏休みから始まる就職活動にも活かせるものです.

自己推薦選考の機会を与えて下さった古井先生・加藤先生に感謝すると共に,さらに高いレベルのプロモーションを目指して,自己研鑽に励みたいと思っているところです.

 

最後までお読みいただき,ありがとうございました.

機械工学実験講座

| 投稿者: 機械工学科

皆さん、こんにちは。機械工学科の学科長の高橋です。

 

工学部機械工学科では、820日(日)のオープンキャンパスの際に、機械工学に関連した事項をわかりやすく実験で体験できる“機械工学実験講座”を下記の通り開催します。午前中のオープンキャンパスに参加・キャンバスランチ(無料)で食事した後でも参加できます。下記フォームよりお申込みください。

 機械工学実験講座は下記フォームよりお申込みください。

■機械工学実験講座申込はこちら
https://www.teu.ac.jp/siryou/pc/2023.html

オープンキャンパスに参加される方は必ず下記フォームからも申込みください。

■8月20日オープンキャンパス申込フォーム(申込制/入退場自由)
https://www.teu.ac.jp/entrance/open/reception/index.html

機械工学実験講座
コース 1)振り子による剛体の慣性モーメントと重力加速度の測定実験 2)鉄鋼材料の熱処理 3)工学的な視点から『音』について解明しよう!
実験概要  重力のおかげで、大気が宇宙へ拡散していかず地球のまわりに存在できます。生命の維持以外にさまざまなことに密接に関係しており、重力を深く理解することは重要なことです。今回の実験では、古典的なボルダの振り子による重力測定と、可搬型絶対重力計の原理について説明した後、本学で新たに制作した剛体振り子を用いた光学的時間測定とデータ処理システムによって重力加速度を推定します。同時に慣性モーメントの概念についても深く学びます。 身近にある素材(ピアノ線・針金)や器具(カセットコンロ・ペンチなど)を使って、加熱と冷却の組み合わせから成る種々の熱処理を体験し、焼きなまし・焼き入れ・焼き戻しに伴う鉄鋼材料の強度や靱性の変化を体感します。また、引張試験を行って応力ひずみ曲線を作成し、鉄鋼材料の引張強さや伸びを実測します。 私たちの生活に身近な『音』について、工学的な視点から学習していきます。今回の講座では①物体の振動と音の発生のメカニズム ②人の音の聞こえ方(ラウドネス) ③音楽による快適性の向上について、簡単な実験や体験と解説を通して音のしくみや不思議な現象を学んでいきます。音や振動について苦手意識がある方でも気軽に学べる内容になっています。
人  数 9名 10名 10名
備  考 無償 無償 無償
スケジュール 12:30-12:50 受付 12:30-12:50 受付 12:30-12:50 受付
13:00-16:00 13:00-15:00 13:00-15:00

 

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